内容説明
魔法・魔術の歴史書決定版!錬金術、占い、魔法、シャーマニズムから魔女裁判やウィッカ信仰まで、神秘の業の歴史をたどる摩訶不思議な旅。
目次
古代のルーツ―先史時代から紀元400年ごろまで(儀式の誕生―先史時代の魔術;遍在する魔術―メソポタミアの魔術 ほか)
呪術もしくは医術―紀元後400年代から1500年代まで(杖を持つもの―北欧魔術;ルーン文字 ほか)
学者たちとサバト―1500年代から1700年代まで(カニングフォーク―俗習;魔法と幻想か? ほか)
秘密と儀式―1700年代から1900年代まで(ソロモンの叡智―フリーメイソンと神秘主義;科学か魔法か?―ヨーロッパの民間呪術 ほか)
現代の魔術―1900年代以降(獣の魔術―クロウリーとセレマ教;神と一体化する人―ドイツ・オカルトの復活 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
32
美しい装丁です。人類史では不可欠な要素なのに、月の裏側のように目につかないものが細かく説明されていて、とても興味深かったです。同時にその世界の多くに同胞意識の強さにも恐怖を覚えます。いまだに迫害されている「魔女」たちの実態。多くの人を殺す儀式、自己満足…。人間の想像力の無限さ、文明の歩む姿の相互性に驚かされました。2021/09/09
MOTO
8
大好きな絵本作家さんらが紹介していた『魔術の書』。イラストや写真そのものに魔力が宿っているがごとく美しすぎてつい、ぼ~っと眺めてしまう。しかし延長して4週間借りてはいるものの、内容があまり頭に入ってこない。唯一(?)ドルイド僧らが昼の時間が最も長い『夏至』を祝う記事を読み、 (私は昼時間は最も短いが、徐々に長くなってゆく『冬至』のほうを祝いたいけどな)と、概ね共感できない理由の底がぼんやり見えた気もしていた。2022/12/05
えびちり
3
図版が多く、見ているだけでも楽しい本。西洋的な魔術の歴史が語られ、範囲も思ったよりも広い。手に取った時。重っと思いましたw 字が小さくて少し大変だけど、大判だけに見やすい。サブカルチャーに通じるあれこれも押さえてあるので、ちょっとニヤつく部分もありますね。西洋的な魔術のあれこれは自分的に専門外だったので、基本としてアリな資料だなと思いました。2023/11/26
Kyohei Matsumoto
2
毎日一項目ずつ読んでいったら3ヶ月ほどかかった。魔術の歴史を知るには良い本だが、魔術の内容を知る本ではない。魔術の内容を知るためには歴史を知るのも大切だと思って読んだ。宗教や政治的関わり、人間という欲のある存在について魔術は浮かび上がらせてくれる。とても良い学びになったが、やはり実際的なことをやらないとわからない部分も多い。とにかく魔女狩りは酷すぎたのも良くわかる。宗教が禁じても宗教者がこっそり魔術をやったり、悪い道具として利用されたり、魔術はやはり世界の裏側の側面が強い。それも知ることができる。2025/01/26
滝山童子
1
写真資料満載で古代から現代にかけて、魔術について詳細に書いてある。魔術の歴史総嘗め。資料にと思って買ったけど、ついつい眺めてしまう。良き。2022/03/18