内容説明
映画のオルタナティブ・ポスター制作で知られ、世界中にファンとコレクターをもつベルギーのイラストレーター、ローラン・デュリュー初の作品集。アメリカで個展を開くと何千人ものファンが押し寄せ、初日に全作品が完売となるデュリューの、これまでのポスター・アート創作の歩みを展望できる。映画関連商品の制作・販売を手がけるモンド(MONDO)から発行された『ジョーズ』『めまい』『ザ・マスター』など、彼の代名詞ともいえる作品群のほか、クライアントに却下されて未発表のまま保管されていた作品も多数収録。
目次
序文(フランシス・フォード・コッポラ)
第1章 ポピュラックス
第2章 シネマ
第3章 ジャーニー
第4章 コンセプト
インタビュー
著者等紹介
デュリュー,ローラン[デュリュー,ローラン] [Durieux,Laurent]
1970年、ベルギー生まれ。デザイナーおよび教師として20年を過ごし、その後、2013年に制作した『ジョーズ』のスクリーン印刷作品がスティーヴン・スピルバーグ監督に注目されるなど、オルタナティブ・ポスター界を牽引するアーティストとしてアメリカで大人気を博していく。2011年、世界有数の広告雑誌ルーツァーズ・アーカイブの「世界のトップ・イラストレーター200名」に選出。パリのシネマテーク・フランセーズ等、著名な映画関連施設に作品が所蔵され、世界中にコレクターが存在している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ソニックゆうすけ
2
このイラストレーターの特徴は、言葉ではどう表せばいいのだろう。近未来的?幻想的?どちらも違うようで当たっているような。名シーンは敢えて描いていないから、想像力をかきたてられる。ただ自分好みの画風であることは間違いない。この人の展覧会があったら行きたいと思わせてくれる、ポスターアート集でした。2021/11/05
saladin
2
”異なる視点を差し込む(中略)いろんな解釈が可能なポスターを作りたい。だから映画に出てくるシーンを使わない。記憶に残っているイメージや空想を再構築している。映画の世界にどっぷり入り込んで、その奥底にあるものを描きたいんだ”。ローラン・デュリューが掲げる”オルタナティブ・ポスター”とはそうして作成されたものだ。代表作の『ジョーズ』を見るとよくわかる。そのほかの作品も素晴らしいが、個人的にはユニバーサルのクラシック・モンスター映画シリーズにグッときた。映画好きな方は是非。2021/08/25
三井寿里
0
作者であるローラン・デュリューはベルギー出身の1970年生まれ。映画の公式ポスターとは別に制作される「オルタナティブポスター」のトップアーティスト…と書いていますが、「オルタナティブポスター」なるものを私はこの本で初めて知りました。見えがかりや広告主の都合ではなく、ただ作品の本質を見せてくれる彼の絵は、新たな発見をもたらしてくれます。どこにも行けない二度目のGW、この本を案内人に、名作の数々触れてみることにします。2021/05/03
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