内容説明
のれん、看板、旗、のぼり、お札、扁額、絵馬、石碑…昭和後期、庶民の生活に息づいていた文字の面影を記録した名著『町まちの文字』『祈りの文字』が完全版となって蘇る。
目次
町まちの文字(のれん;かんばん(かたちどり;ひらがな;かんじ;あかり)
かね
かぶき
しるし
くらし
みなとまち)
町まちの文字について(のれん考;かたちどり考;障子かんばん考)
祈りの文字について(文字の原イメージ;陰刻の道;形から型へ;港の風景の中で;五月柱の縦一文字)
著者等紹介
〓島庸二[ハイジマヨウジ]
1931(昭和6)年東京生まれ。1950年代初頭より作家活動を開始。生け花専門誌の編集者として働くかたわら、各種個展、グループ展で絵画作品を発表する。五十年代後半から街中の文字を求めて取材を開始。文字や書物をテーマにした作品制作、パフォーマンス、インスタレーションも行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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qoop
7
街中にあふれる看板などの書き文字を巧拙問わず取り上げて、暮らしの歴史に基づく解釈を施し紹介した一冊目と、信仰の為に書かれた祈りの文字を集めた二冊目の合本。文字を形として捉え、意匠化された面白みとそこに込められた思いを探る視点が素晴らしい。筆文字の巧拙を判断できなくなっている令和に復刻される意味は著者の意図をよく伝えると同時に、意匠化が当然と捉えられるかも知れず、薄まって曖昧なものにしてしまうのかも。あとがきの〈わたしと文字〉を読みつつふと思った。2020/09/20
Qfwfq
0
★52021/03/07