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内容説明
1970~90年代のビデオゲームデザイナーたちは、限られた色と解像度の制約の中で、爆発的なクリエイティビティを発揮した。たった8×8ピクセルの正方形グリッドの中で、表現力豊かでエレガントなアルファベットの文字セットがいくつも生み出されたのだ。アーケードゲームの初期からおよそ30年間のビットマップ書体を蒐集し、これまで記述されることのなかった「アウトサイダーによるタイポグラフィ」の流れを記録。タイポグラフィの専門家でありゲーム愛好家でもある著者の洞察に満ちた解説を加え、膨大な数の書体サンプルを、ゲームのスクリーンショットと併せて収録している。アフターバーナー、パックマン、マーブルマッドネス、R‐TYPEなど、珠玉の名作ゲームの数々に登場した思い出の書体を紹介。
目次
書体(サンセリフ・レギュラー;サンセリフ・ボールド;サンセリフ・ライト;セリフ書体;MICR書体;斜体;カリグラフィとレタリング;横画強調;ステンシル書体;デコラティブ)
エッセイ(アタリ書体;アタリ書体の解剖学;MICR書体;ちょっと変わった「文字」;ゲームの中のあらゆる文字)
著者等紹介
大曲都市[オオマガリトシ]
英Monotype社にて書体デザイナーをつとめる。2008年武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒。『アーケードゲーム・タイポグラフィ―ビットマップ書体の世界』が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
niz001
7
あまりに楽しくてじっくり読み込んでた(眺めてた?)。唯一無二のアーケードゲーム書体本。自分の知る限りでは謝辞で触れてる「アイデア」で特集されてたぐらい。全体的な年代順ではなく、書体ごとのおおまかな年代順。たまに海外ゲームで初見のものもあった。やっぱり「グラディウス」書体が色合い・デザインともお気に入り。「サイコニクスオスカー」書体も思い出深い。2020/02/06
ビッチュウ
2
非常に面白い。 アナログなアーケードゲームの文字書体、タイポグラフィを掲載し解説した本書。注目したことのなかったポイントだったが、そのニッチさ故に興味を惹かれ購入。まじまじと文字を眺めるに、確かに作風と噛み合った演出を施していたり、類似した字の区分け方法(例:Bと8)が違っていたりとゲームごとの味があって驚く。又、なぜアーケードなのかというとネームエントリー様式なのでアルファベットと数字が揃っているのである。掲載文字はこれに統一されている。レトロゲーの再考として要素を分解し深めた視点なのがとてもグッド。2020/02/17
えんじ
0
月刊? アイデアかなにかで同種の特集が有り、その後、この本が出ていたので、手に取ったものの、買わずにいたら高値に。ところが『Arcade Game Typography』という英語版が出ていて、こちらは比較的安価に買えるのでこちらを買った次第。ドットで書かれた文字を読んでニコニコするだけの本というえばそうで、それだけの本なのですが、何か楽しい。2023/04/26
まつだ
0
書店で見つけて衝動買い! スプライト時代のアーケードゲームのフォントの解説、分類の一冊。アタリフォントこそ至高、ではなく、ゲームの雰囲気に合わせて作りこまれた文字を堪能できる。のだけれど、これは開いて読みたいから、無線綴じはやめてほしかった。すぐ割れた。2020/07/21