エレクトリック・ステイト

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  • サイズ A4変判/ページ数 144p/高さ 22X25cm
  • 商品コード 9784766132298
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0076

内容説明

1997年。無人機ドローンによる戦争で荒廃し、ニューロキャスターで接続された人びとの脳間意識によって未知なる段階に到達した世界が広がる、アメリカ。10代の少女ミシェルと、おもちゃの黄色いロボット「スキップ」は、サンフランシスコ記念市の北、ポイント・リンデンのある家を目指し、西へとドライブする。スウェーデンから現れた鬼才、ストーレンハーグが超現実的イラストレーションとテキストで織りなす、奇妙な既視感さそうディストピア。

著者等紹介

ストーレンハーグ,シモン[ストーレンハーグ,シモン] [St〓lenhag,Simon]
2013年に最初の作品がインターネットでシェアされるやいなや、爆発的な話題をさらったスウェーデンの新鋭アーティスト。1984年生まれ。ストックホルム在住

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
東京大学都市工学科修士課程およびMIT不動産センター修士課程修了。開発援助関連調査のかたわら、小説、経済、建築、ネット文化など広範な分野での翻訳および雑文書きに手を染める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

68
スウエーデンのデジタル・アーチスト、シモン・ストーレンバーグのSF作品。ハリウッドで映画化が決まっている。舞台は1997年アメリカ西部の砂漠からサンフランシスコの先ポイント・リンデンまでのロード・ストーリー。登場人物は10代の少女とロボットだけ。荒涼とした土地と人はほぼ死に絶えた街と巨大な壊れかけた構造物。ニューロキャスターをつけたままぐったりと横たわる弟を見つけ、カヤックで海へと漕ぎ出す。乾いた文章と大胆で精密な圧倒されるグラフィック。英語版はクラウドファウンディングで出版。Toi booksで見つけた2019/11/14

カムイ

31
大人絵本、ドローン戦争により世紀末物語、少女とロボットそして途中からチワワのスキップでのアメリカを舞台のディストピア・ロード、イラストがびっくりするくらい写実、ブレードランナーみたいだ、映画化するらしいです、ぜひ見たい。2019/06/08

そふぃあ

27
ロードノベル形式の画集。イラストを以前ツイッターで見てから気になっていた。出版されていてびっくり嬉しかった。前半の少女のモノローグは雑談みたいで、世界に何が起きたのか分からず不気味。のち、段々分かってきて不気味さが増す。終末モノやディストピア好きにはたまらない一冊。2019/04/21

ロア

25
見たことのない景色が見たければ、この本を開け!!大自然の中の異物感が物凄い。近未来じゃなく、1997年時点でこの状況ってのが良い(*´ω`*)でも、この「風景」自体はある意味すでに実在しているともいえる。真っ先にチェルノブイリが思い浮かぶけど、山の中に突如出現する露天掘り炭鉱、鉱山の巨大重機、トンネル掘削機etc...リアルタイムの日本で言えば、山の木を全て伐採して一面にソーラーパネルとか絶望的な風景。。。2022/04/23

田氏

24
最初にこの絵を見て、想起したのは、ズジズワフ・ベクシンスキー。幻想かSFかという点では異なるけれど、終末的な世界に建つ巨大な廃墟ないし構造物、なんか通じるものを感じる。そして悪いことにそれ、大好物なのです。しかもこちらにはストーリーがあるもんだから、もうよだれが止まらない。精巧な絵の隙間をちょっとだけ埋めていく、語られそうで語られない少し語るストーリーテリングに、ご飯がすすむことすすむこと。決して単なる投げっぱなしではないし、指摘されているような翻訳の問題、叙述の不整合するところも私には感じられなかった。2019/12/19

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