内容説明
今こそ記録したい!離島ゆえに受け継がれてきた、貴重で、脆い、ニッポンの宝を―。
目次
春(沼島八幡神社春祭り/沼島・兵庫県;佐渡の郷土芸能/佐渡島・新潟県 ほか)
夏(糸満ハーレー/沖縄本島・沖縄県;管絃祭/厳島・広島県 ほか)
秋(奄美大島のアラセツ/奄美大島・鹿児島県;薩摩硫黄島のメンドン/硫黄島・鹿児島県 ほか)
冬(壱岐大大神楽/壱岐島・長崎県;ゲーター祭/神島・三重県 ほか)
著者等紹介
箭内博行[ヤナイヒロユキ]
1973年生まれ、埼玉県育ち。國學院大卒。「島」「祭」「日本再発見」がテーマの写真家。離島自治体のパンフレット制作にも携わる。他に「島」関連の撮影・執筆多数。国内の離島を活写し続けている。ヤナイフォトイメージ合同会社代表。(社)日本写真家協会(JPS)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
26
「あっこれ!」当時同棲相手だった夫と、1か月かけて西日本から沖縄本島までを旅したとき与論島で見た十六夜踊の仮面です。恐るべきの与論献奉の洗礼を受けた満月の夜。踊り狂う彼を見て(あれは獣じゃ…)と思ったのに何で結婚したのやら。しかし奇祭だらけ。こういう日本の面がすごく好きです。2018/09/25
けんとまん1007
25
素晴らしい表情・眼の力。そして、優しさも力強さも感じる。日本の伝統的な祭り。最近、これみよがしに作られているお祭りとは、まったく違う世界、そして、そきに暮らす人たちの息遣いがある。重みが違うのだ。伝統・文化の類は、自分の身の回りにもまだまだあるが、残したいと切に思うようになった。そのためには、自らが参加することから始まる。誰もが、残したいと思うからこそ、今につながる。2018/11/03
やぎ
9
離島と聞いただけで旅情を掻き立てられるし、そこに祭りがあるなら見てみたい。 1,100年も続く祭り、100年ぶりに復活をした祭り、島の謎多き奇祭、震災からの復興を遂げた祭り、離島ゆえに高齢化で失った祭りなど様々。巻末の祭りリストと祭りMAPを見ながら楽しんだ。そして検索して動画を見たら行きたくなる離島が沢山あった。祭りはニッポンの宝。大切に残したい。2019/11/18
Hiroki Nishizumi
5
いやぁ面白かった。先月パーントゥに逢えて奇祭に目覚めてしまった。ボゼやメンドン、トシドンに逢えるのはまだ先になりそうだが、与論の十五夜踊、糸満ハーレー、八月マッティこの辺りはおさえたいな。2018/11/01
tenorsox
4
以前「ニッポン47都道府県正直観光案内」(本の雑誌社)で目にした、悪石島(鹿児島)のボゼ祭りの「明らかに日本とは違う文化圏」の匂いが忘れられず、他にもあんだろと本書を手に取った。 30を超える離島の祭りが取り上げられている中で上記の要件を満たすものはボゼ(ここにも載ってた)の他に甑島のトシドン、硫黄島のメンドン、宮古島のパーントゥ、波照間島のムシャーマの4つのみだったがどれもインパクト抜群。 それらの奇怪な祭り(というか衣装)について、そのルーツがどこにあるのかをもう少し掘り下げて欲しかった。2021/02/21