内容説明
ねこの古代エジプトにおける地位は?ねこと犬はどうしたら仲よくできる?シャルル・ペローやコレットは、物語の中で、ねこをどんなふうに描いている?最も素晴らしい、ねこの映画は?アンゴラってどんなねこ?本書は、品種や行動、グルーミングから歴史や民間信仰、ことわざにいたるまで、ねこに関するさまざまな疑問に答える「ねこの事典」です。かつてフランスに大ブームを巻き起こした、貴重で珍しいクロモカードのレトロかわいいイラストが、それぞれのページを飾り、コレクションにも欲しい手のひらサイズの愛くるしい1冊となっています。
目次
千と一匹のねこ
起源
種
家畜化
エジプトの聖なるねこ
アジアの伝説
ヨーロッパの伝説
中世のねこ
ねこと魔女
民間信仰〔ほか〕
著者等紹介
ビュラール=コルドー,ブリジット[ビュラールコルドー,ブリジット] [Bulard‐Cordeau,Brigitte]
ジャーナリスト、作家、『Chat magazine』の編集長。約60冊の書籍を執筆。パリ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
76
素敵な猫たちのクロモカードが収録されていたり、文豪や詩人が猫への愛を綴った一節の引用も多く掲載されていて、多面的に楽しめるねこ事典。丁度前日に読んだ「白いねこ」や、ペローの「長靴をはいた猫」の話もあったりで、猫童話シリーズを続けて読みたくなる。映画「シャム猫FBI / ニャンタッチャブル(1965)」は絶対に見たい!ディアギレフのバレエ「牝猫」も見てみたかったなあ。悪魔の化身、魔女の仲間と中世では不憫な扱いを受けていた猫たちが、今ではすっかり愛される存在となっていて本当に良かった。(⇒)2020/02/23
ユカ
43
装丁がとても凝っていて、素敵な本です。原著の装丁と同じにしたのかな。フランス人の著書の翻訳で、中の記述は日本寄りではないのですが、片ページに猫のいろいろの解説、もう片ページに少しなつかしいイラストがあり、気楽に読んだら楽しめる。本自体がインテリアになる、フランスらしい作品です。西洋の歴史と猫の関係を知れたのはよかったかな。魔女狩りのときには猫もだいぶ犠牲になったようで、ひどい話だと思いました。2016/10/23
らん
20
猫の起源から伝説、詩、文学、童話、映画、本当に幅広く載っていてねこに詳しくなれます。古代エジプトでは神格化され、中世ヨーロッパでは悪魔の化身、魔女の仲間として迫害を受けたねこ。あまりにも可哀想な記述には胸が痛みました。今では愛されるようになって良かった。〈眠り〉の章が興味深かったです。人間と違ってねこは深い持続的な眠りに落ちることはなく、遊びと狩りの合間に、人間でいう昼寝のような眠りを繰り返すのが特徴だそう。寝ていても完全に休息しているわけではないらしいです、驚きました!2023/03/17
クナコ
18
初読。同シリーズ「マリー・アントワネット」が良かったので。世界中で大人気の「猫」について。人に飼われるようになった起源から、欧州中世の魔女狩りの影響による虐殺、今日の改良された品種の特徴、文学や芸術での取り扱いや猫好きの偉人について。取り扱い範囲は広いが、内容は1トピック片面1ページなので軽め。見開きの片側は猫を題材とした古い広告絵などで隣のトピックとはあまり関わりがなく、どうせなら文面と関わりのある写真や文学の挿絵などを引用すれば良いのではと思った。また偉人や猫関連作品などに著者の知識の偏りを感じた。2025/02/19
花林糖
17
重厚さと可愛らしさを兼ね備えた素敵な装丁の小さな事典。同シリーズの「とり」と同じく種別紹介と思っていたら、ねこの歴史・伝説信仰・文学童話・猫についての様々な事、等広範囲な内容でした。擬人化された猫の絵などもありとても楽しく素敵な本。2020/08/04