内容説明
歌舞伎の名場面などを紙で組み立てる「立版古」、多様なテーマで作られた「双六」、子どもの日常の遊びを描いた「あそび絵」、動かして遊ぶ「フラップしかけ、円盤しかけ」など、さまざまな江戸のしかけ絵を紹介。
目次
図版編(組上燈篭と立版古;双六;おもちゃ絵;しかけのいろいろ:フラップしかけ、円盤しかけ)
資料編(遊びは「歌舞伎」からやってきた;武蔵野美術大学所蔵絵本コレクションの周辺―江戸のおもちゃ絵をめぐって)
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感想・レビュー
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さばずし2487398
28
神戸ファッション美術館ライブラリーにて読了。しかけ絵本とあるが、一枚の紙を切って組み立てて絵を立体化して楽しむ、今で言うクラフトアートが沢山紹介されている。歌舞伎の名シーンや歴史的なもの、赤穂の討ち入り、明治期の戦争の場面などジャンルが様々。鞄なんかも作れたりするものがあり、漫画の付録文化などはこれが元祖か。双六も世相を反映した浄土双六や出世双六(貧乏生まれ→大臣で上がり)、お馴染み広重の旅物まで見飽きる事がない。受注生産のものもあった様で、大人も楽しんでいたよう。当時の絵の細かさ、台詞入りなどが楽しい。2024/01/28
ティス@考える豚
3
日本らしい絵ですね。西洋画とはまるで違う。しかし、『志んばん流行の千代田袋拵形』って紙製だよね。今の雑誌付録みたいな作品が110年前には作られてたのかと思うと面白い。双六絵とフラップしかけ、円盤しかけは今でこそなんだろうけど当時の創意工夫が光る面白い作品。2015/12/29
醗酵
2
これは良い。約110点たっぷり収録。立版古、双六、遊び絵は見る機会があったが、動かして遊ぶ「フラップしかけ 円盤しかけ」は珍しい!昔の日本のペーパークラフト恐るべし。2015/09/09
takao
1
ふむ2025/02/02