内容説明
自然がいっせいに息を吹き返す春の野原、短い夏を急いでかけ抜けるように繁茂する草花、針葉樹が層をなす山や森、そして広い大地を静寂な銀世界に変える冬の雪…。北の大地の自然からすてきな模様とテキスタイルを生み出す「点と線模様製作所」の本。
目次
1 北のアトリエから(北国のための壁紙模様;山の上の学校;デザインソースについて;風景を置き換える ほか)
2 北の模様帖(結晶;雪かきの後で;紫陽花;bird garden ほか)
3 ten to senの小さなものづくり(刺繍のくるみボタン;ミニバッグ;ブラウスにステッチ;あめ玉包みのネックレス ほか)
著者等紹介
岡理恵子[オカリエコ]
模様作家。1981年、北海道生まれ。北海道東海大学大学院芸術工学研究科卒。2008年からは「点と線模様製作所」として活動をスタート。北海道を拠点に、身近な風景、動植物、季節や天気の移ろい、音、記憶などを題材とした模様をつくり、倉敷意匠計画室の紙ものやファブリックの図案制作のほか、「北の模様帖」という名前でオリジナルのテキスタイルを制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かりさ
86
小樽にある模様作り工房「点と線模様製作所」デザイナー岡理恵子さんのルーツ。北の自然から生み出される可愛い模様とテキスタイルは北海道の大地のおおらかさと、冬の厳しさを乗り越えるしなやかさを感じます。デザインを生み出す感性の土台にある岡さんの幼少の頃の思い出も素敵です。楽しそうにさえずる小鳥、まあるい毬のような紫陽花、美しい幾何学模様の雪の結晶、どこまでも深く包み込む森…自然の織り成す色彩、風が連れてくる四季の香り、移ろうゆるやかな時間の中生まれた模様のファブリックで何を作ろうかしら。表紙の柄可愛くて好き。2016/09/14
まきまき
10
素敵なデザインは、小樽から生まれていたのか〜。自然を表したデザインはどれも素敵で、岡さんがアイデアを思い浮かべた時の「心を揺さぶられた」感覚が伝わってきます。2014/01/15
Isao Kouchiwa
6
デザインをしようとする気持ちと日々を楽しむ気持ちは大切だなー。2013/11/08
hinata
3
北欧風の柄がとても素敵で、どんな風にイメージを広げていったりするのか気になり手に取りました。 木や花や自然に囲まれてのんびりしたいな〜と言う気持ちになりました。 何かを生み出すというのはそんなに簡単ではないと思うけど、そういう仕事もいいな〜 2013/08/07
カエル子
2
渋谷の古書店で見つけてなんとなく購入。小樽在住テキスタイルデザイナーさんの本。北海道の気候と植生はスウェーデンとそっくりなので、こうしてデザインも似てくるんだな。やっぱり素敵だな。moriでカーテンつくりたいなー。ミシンないけど笑。moriの刺繍布でつくったトートバッグとかほしいなー。買っちゃおうかなー。端切れを買ってきてコースターとかつくれるようになりたいなー。ミシンないけど(2回め)。スウェーデンにいる間に端切れ集めとかすれば良かったという後悔いっぱいの読後感。2022/06/26