感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
36
どうしてこうも日本的な物に惹かれるのでしょう。手ぬぐいといい暖簾といい…。日本人だからなのかな?遺伝子に組み込まれてあるのかな?我が家でも部屋の入り口には暖簾をかけています。季節ごとに違った素材や柄のものを。亡くなった義父に連れていってもらった『わらじや』さんの暖簾を見た時には思わず目頭が熱くなりました。他にも知っているお店の暖簾が載っていました。花嫁暖簾にはビックリしました。たった1週間吊るしたら永遠に出さない物を、そんなにも一生懸命に作成されるなんて。確かに美しいですが切ないですね。2018/05/27
greenish 🌿
25
老舗の伝統を守り伝える「京のれん」。粋で鯔背な「江戸のれん」。艶やかな加賀の「花嫁のれん」・・・。日本独特の文化「暖簾」の伝統美に魅せられた写真家・高井潔氏が、全国を訪ね歩いて撮影した「暖簾」の魅力が満載 ---《暖簾をあげる》《暖簾を分ける》《暖簾を傷つける》《暖簾をたたむ》《暖簾を守る》・・・。商人にとって顔であり心でもある暖簾。その街の風情に溶け込み、建物の風格と一体化し、商いの名を著わし、主人の心栄えを代弁する。たった一枚の布なれど、とても奥深い。また違った目線で旅を愉しみたい気持ちになった。2013/10/12
tera。
18
一口に暖簾と言っても色々な種類や形、色があるのだと初めて知った。京都には確かに暖簾が多いが、それは看板出したらあかんからやと思っていたけど実は逆で、暖簾があるから看板要らんかったのかも。景観を守るという意味に於ても暖簾は上品でスマートだ。また季節によって使い分けるなんてかなり粋である。一生に一度、短い期間だけのために作られる花嫁のれんは、美しく贅沢な物だった。日本橋『たこ梅』の暖簾は見ただけで口の中がおでんになってくるし、『いづう』を見たら鯖ずしが食べたくなる(>_<)2013/10/16
SKH
0
★★★★☆/200X