内容説明
裾に文様の入った裾模様には、日本人の美意識や意匠力といったものが凝縮されている。きもの全体の三分の一しか使わずに、あとは無地。柄と無地の部分とのバランスにおいて、何も図柄が入っていない空間をどれだけ活かすか、いかに無を意味のある無にするかという鬼気迫る緊張感のようなオーラを紹介・解説。
目次
はじめに(裾模様の魅力;着物の移り変り)
裾模様(江戸時代;明治時代;大正時代;昭和時代)
時代きもの‐地色一覧
著者等紹介
弓岡勝美[ユミオカカツミ]
フリーのヘア&メイクアップアーティストとして活動していたのち、現株式会社弓岡オフィスを設立。雑誌グラビア、音楽CDジャケット、テレビCMなどの媒体を中心に活動。また、着物の着付け、コーディネートなども手がけ、同様の媒体で活躍。同時に、着物のコレクションを始め、広告・出版・テレビ業界向けに着物のレンタルを行うようになる。その後アンティークショップ「壱の蔵」を原宿に開く。以後、アンティーク着物ムーブメントの中心として精力的に活動を展開し、銀座松屋・横浜そごう・うめだ阪急などの百貨店催事にも参加。一方、古裂を使った押し絵やパッチワークなどの細工物も製作し、展示会を開催。また、NHKの「おしゃれ工房」に出演して、巧みな技を披露している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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