Op.ローズダスト 〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 554p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163245003
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

壮絶なクライマックスがついに幕を開ける。
「ローズダスト」──それは二人の少年が夢見た束の間の希望。その希望が打ち砕かれた時、ローズダストは恐怖(テロリスト)の称号となり、少年たちには殺しあう宿命が遺された。
この国が負う罪の審判のために、選ばれた戦場──臨海副都心。泥の海に沈みゆく人工の島で、破壊と再生の壮絶な祭儀が始まる。

連続爆弾テロをしかけた「ローズダスト」のリーダー入江一功を追う防衛庁情報機関ダイスの丹原朋希。二人の間には深い因縁があった・・・。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shinji Hyodo

82
午前7時。目標に対してピンポイントにセットされた高性能爆薬『セムテックス』。5キロ分のセムテックスの爆破により影すら残さずに1人の男が消された。オペレーション ローズダストのスタートだ。現場である赤坂は勿論、警察庁、公安、自衛隊をパニックに巻き込みながらもそれらを嘲笑うかのように規模も死傷者も膨れ上がる第二第三のオペレーションを遂行し消え去る犯行グループの目的は何なのか?手掛かりを知る1人の自衛官と彼のお目付役の公安警察官のコンビに勝機はあるのか…やっと読み終えた554頁。私に下巻を手にする日が来るのか´2015/11/21

かのこ

38
自衛隊、防衛庁に警察、公安、アメリカに北、お馴染みのダイス。おじさんと心に抱える物がある若者…のいつもの福井ワールド。面白いけど、他作品に比べても長いので読むのになかなか体力がいる^^;繋がりを考えると続きよみした方がいいのだろうけど、福井さんは描きたいものがはっきりしているゆえに設定がかなり似通っているのでちょっと飽きてきちゃうかもしれないなあ…。2016/12/07

うめ

24
序盤は、繰り返されるハムの脂身や隠微という表現や、閉塞してテンポの悪い展開になかなか読み進まなかったけれども、後半から俄然面白くなって来た。おじさんと影を持つ青年タッグは相変わらずでむしろこれがあるからこその福井作品。北朝鮮やアメリカとの関係があやふやな今だからこそリアルに感じる面もあれば、舞台がスマホが普及する前の世界だからこそリアリティが薄く思えるところもある。小説よりも、アニメ向けのシナリオかも。サイコパスや攻殻機動隊みたいな絵と相性が良いと思う。何にせよ、次巻が楽しみ。2017/11/26

のぶひこ

10
再読。10年くらい経過した現在は、北朝鮮関連のアノ人が暗殺されたりしてるけど、このお話みたいな事件は本当に起きそう。年末にうろうろしたお台場近辺が出てきて楽しい。そういえばこのお話が書かれてた頃は豊洲は今ほど有名でなかったかもですね。2017/02/19

ゆき

6
★★★★☆:第一線から閑職に追いやられやさぐれているオヤジと、DAISの特殊な訓練を受け人間らしい感情をどこかに置き忘れてしまったような小生意気な青年、という福井さんの作品のいつもの取り合わせ。その二人がいつもの主題の元に活躍する物語だが、やはり引き込まれてしまう。朋希の脆さに歯噛みしつつ下巻へ。2013/05/20

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