内容説明
花森の愛弟子が綴った、はじめての回顧録。連続テレビ小説とと姉ちゃんのモチーフ花森安治(天才編集者、花山伊佐次)・大橋鎭子(ヒロイン、常子)との日々。
目次
1章 銀座の暮しの手帖編集部
2章 暮しの手帖研究室と日用品のテストの誕生
3章 なかのひとりはわれにして
4章 日用品のテストから本格的テストへ
5章 暮しの手帖研究室の暮し
6章 いろいろな記事の作り方
7章 編集部の泣き笑いの日々
8章 「戦争中の暮しの記録」
9章 1世紀100号から2世紀1号へ
著者等紹介
小榑雅章[コグレマサアキ]
1937年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業した1960年、暮しの手帖社に入社。『暮しの手帖』の創刊者であり、初代編集長の花森安治が永眠するまで、18年間にわたり薫陶を受ける。もうひとりの創業者の大橋鎭子とは、24年間を編集部でともにした。退社後、創業者・中内功社長のダイエーに入社。取締役秘書室長、兵庫エフエムラジオ放送(現Kiss‐FM KOBE)社長、ダイエー消費経済研究所代表取締役会長などを歴任して退社。現在は、起業やNPO等の組織の利他行動の社会心理をリサーチする「向社会性研究所」主任研究員。社会学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まゆ
9
あるオシャレ系暮らし系の会社でみんなで読んだというからわたしも。覚悟がないとこんな会社で働けないな。2017/01/02
猫ぴょん
6
残念ながら「暮しの手帖」は読んだことはないのですが(^^; 朝ドラで気になったのでこちらの本を。 甘ちゃんの私は花森さんのような上司の下では働けそうにありません(滝汗)いやその前に雇ってもらえないけど(^^; 厳しい~。仕事に対する姿勢がハンパない。 でも厳しい中に愛情がいっぱい。 スゴイ会社だな~と思いました~。 2017/02/05
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
6
新卒で暮しの手帖入社、花森安治死去まで18年を彼の薫陶の下で過ごした編集者の回想録。当時の編集部のようすが活写される一方、「世の中を荒廃させてゆくもの」と命がけで戦った花森氏の生き様が熱い。2016/08/30
kikizo
3
暮しの手帖の歴史がよく分かる。花森さんの直情型の性格の影の優しさ。鎭子さんのフォロー力。これが合わさっての『暮らしの手帖』なんですね。商品テストにかける金額の凄さ。今ではなかなかできないでしょうね。「戦争中の暮らしの記録」僕も読みました。永遠に手元に置いておきたい書だと思います。広告を一切使わないという経営は大変だったと思いますが、花森さんの我慢強さと曲げない気持ち感服です。2016/09/06
おーね
3
読んでみて、暮しの手帖社はずいぶん変わった会社だと改めて思いました。そういった気持ちを持った人たちがいるけれど、どんどん資本主義の弊害がみんなを覆いつくしていくのかなあ。2016/08/15