バナナは皮を食う―暮しの手帖 昭和の「食」ベストエッセイ集

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766001600
  • NDC分類 596.04
  • Cコード C0095

内容説明

「暮しの手帖」創刊60周年記念特別作品。昭和の時代を生きた多数の著名人の「食」に関するエッセイを紹介。

目次

食ア・ラ・カルト(奥さまにヒゲのないわけ(扇谷正造;地獄極楽(田宮虎彦)
陰陽の調和(平塚らいてう) ほか)
おむすびの思い出(母の掌の味(吉川英治)
空襲(佐多稲子)
おにぎり抄(幸田文) ほか)
わたしの大好きな味(食物の好み(久松潜一)
どんこ料理(火野葦平)
すき焼の辯(今日出海) ほか)
自炊や工夫は身を助ける(自炊の話(阿部次郎)
わが工夫せるオジヤ(坂口安吾)
巴里の自炊(石井好子))
海外での甘い味辛い味(泉よ、どこから(堀口大學)
鵞鳥の焼肉(小宮豊隆)
うまいもの(池田成彬) ほか)
味覚のこだわり(新しい星よりも(山本嘉次郎)
十七字の味覚(和田信賢)
わが衣食住(河盛好蔵) ほか)
つけものばなし(お茶漬け(吉村公三郎)
初代の店子(小倉遊亀)
青とむらさきと白と(永井龍男) ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジョニーウォーカー

26
読友推薦本。この本、もちろんタイトルもすごいが、それよりも執筆陣がすごい。井伏鱒二、吉川英治、坂口安吾といった昭和の名だたる文人たちが寄稿した「食」にまつわるエッセイを、当時の内容のままに一冊にまとめてあるのだ。これが美味しくならないわけがない。とくにサトウ・ハチロー氏の焼きむすびの話などは、夜中の空きっ腹にはひどくこたえた。一方で、石井桃子氏のしゃけの頭の話からは当時の生活が垣間見え、表題の牧野富太郎氏からはバナナの意外な事実を知らされる…。まさに「暮しの手帖」そのものであった。2010/08/26

これでいいのだ@ヘタレ女王

23
昭和23年から32年にかけて 暮らしの手帖に掲載された 私にとっては とんでもなく著名な方々の食にまつわるエッセイ集。内容によって幾つかの章に分けられているのだが、私は おむすびの思い出の章が大好きだ。おこげで作るお握り、炊き出しのお握りなど。もしかしたら1番自分が想像しやすい食べ物だからだろうか。特にサトウハチロー、幸田文の文章が好きだ。2015/06/26

スノーマン

23
自分が生まれる前に亡くなっている方もちらほら…名だたる著名人の、食に関するエッセイ集。やっぱり、お米に関するものが一番美味しそうやなぁー。おむすびも漬物も醤油も。エッセイが書かれた当時と比べて、現代日本は色々問題を抱えておりますが、どんなに新しい食べ物が流行ろうと、毎日の食卓は原点のままでありますように。ごちそうさまでした。2014/03/27

booklight

22
昭和23年から10年間の食エッセイ。平塚らいてう、牧野富太郎、井伏鱒二、永井龍男などから知らない方まで。古いエッセイを読んでいると、知らない国の紀行文を読んでいる気分になって、結構すきなのだが、心に余裕がないとなかなか手に取る気になれない。今回読友さんの感想に惹かれて拾い読み。漬物やおにぎりの話が多いのは時代だからだろうけど、改めておいしそう。たくわんやおにぎりを新聞紙で直接包むのは時代だな。井伏鱒二のホップの話は、らしい周辺雑記で、なんだか懐かしくなった。まさか牧野富太郎のエッセイを読むことなるとは。2022/04/03

ちゃちゃ

16
うんうん,美味しいのはやっぱりおにぎり,おつけもの。そんなたいそうなお料理じゃなくていいんですよね。木下順二さんのように大抵のモノを美味いと思って食べられるということはとっても幸せな能力だと思う。食べるって毎日のことですものね。これからも毎日のご飯を大切にしたいと改めて思う。2010/09/23

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