出版社内容情報
SECが1982?1985年に公表した「会計・監査執行通牒(AAER)」の監査に関連する重要な13件の翻訳と要約および解説SECが会計や監査に関連した証券法違反として行政手続きを行った事案について、「会計・監査執行通牒(AAER)」を通じて詳細な内容を公表している。
SECの会計判例と言うべきAAERのうち1982?1985年に公表された中で、内容的に監査に関連する重要なものを13件に厳選し、その翻訳と要約および解説をまとめた。
AAERによって、
SEC による規制のあり方が時代とともにどのように変化しているのかを探求することができ、
監査人の判断や監査の質といった,通常外部からは窺い知ることのできない領域を探求することが可能になる。
■会計監査執行通牒 第2号
監査上の論点:
監査計画,補助者の監督および監査調書の作成・査閲の不十分性,棚卸資産の監査(立会,棚卸結果の集計,評価),現預金の監査(監査手続の不十分性),買掛金の監査(確認),独立性の欠如
■会計監査執行通牒 第12号
監査上の論点:
見積りの監査,経営者の言明の受け入れ,リスクに対応した監査手続の拡張,監査チーム内のコミュニケーション,専門家の利用
■会計監査執行通牒 第13号
監査上の論点:
残高確認の範囲の不十分性(監査範囲の制約),内部統制システムのレビューの不適切性
■会計監査執行通牒 第16号
監査上の論点:
コストの回収可能性の評価(Litton 社),取引の性質(ビジネス)の理解(Gelco 社)
■会計監査執行通牒 第18号
監査上の論点:
職業的専門家としての正当な注意,補足報告書における会計システム,内部会計統制および証券保全手続における重要な欠陥の不開示
■会計監査執行通牒 第27号
監査上の論点:
監査契約リスクの評価,監査計画の策定,監査業務の監督,職業的懐疑心,不十分な監査手続
■会計監査執行通牒 第29号
監査上の論点:
取引実態の把握のための手続の不実施,経営者の陳述の無批判な受け入れ,精神的独立性の保持,正当な注意の行使
■会計監査執行通牒 第32号
監査上の論点:
GAAP に関連する会計文献,オピニオンショッピング,健全な懐疑心,監査人の交替
■会計監査執行通牒 第36号
監査上の論点:
内部統制の評価,十分かつ適格な監査証拠の入手
■会計監査執行通牒 第38号
監査上の論点:
GAAP に準拠しておらず,虚偽を含み利用者を誤導する財務諸表の作成への実質的関与
■会計監査執行通牒 第39号
監査上の論点:
GAAP に準拠しておらず,虚偽を含み利用者を誤導する財務諸表の作成への実質的関与
■会計監査執行通牒 第45号
監査上の論点:
実質優先(経済的実質と法的形式の批判的評価),財務諸表の最も意味のある表示
■会計監査執行通牒 第53号
監査上の論点:
独立性,連邦証券諸法の詐欺行為禁止条項違反
福川 裕徳[フクカワ ヒロノリ]
編集/翻訳
鈴木 孝則[スズキ タカノリ]
翻訳
鳥羽 至英[トバ ヨシヒデ]
翻訳
永見 尊[ナガミ タカシ]
翻訳
林 隆敏[ハヤシ タカトシ]
翻訳
大森 一幸[オオモリ カズユキ]
翻訳
目次
会計監査執行通牒 第2号
会計監査執行通牒 第12号
会計監査執行通牒 第13号
会計監査執行通牒 第16号
会計監査執行通牒 第18号
会計監査執行通牒 第27号
会計監査執行通牒 第29号
会計監査執行通牒 第32号
会計監査執行通牒 第36号
会計監査執行通牒 第38号〔ほか〕
著者等紹介
福川裕徳[フクカワヒロノリ]
1994年一橋大学商学部卒業。1999年一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位修得。2002年博士(商学)(一橋大学)。2012年一橋大学大学院商学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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