内容説明
いま金融界においてＡＬＭ（資産・負債の総合管理）体制の実現が急がれている。資金調達で自由金利商品のウエイトが増大するにつれ銀行収益の悪化を招来、資金吸収と運用を的確に管理する必要に迫られているためである。本書は、学術的な論点は一切廃し、実践できるＡＬＭ、しかも日本の風土に合ったＡＬＭ手法の解説に力点が置かれている。また、難解でとっつきにくいという点を払拭するため、１７０点という数の図表を随所に織り込み、視覚に訴える構成としたので、初心者にも十分読みこなせる内容となっている。
目次
第１章 金融自由化の本格化とＡＬＭ（アメリカの金融自由化の経験；ＡＬＭの発展過程；日本の金融自由化とＡＬＭの導入）
第２章 ＡＬＭ手法（金利感応度分析；金利予測ステップ；基本的なＡＬＭシステム；ＡＬＭ決定実現の新手法）
第３章 経営目標とＡＬＭ（量的拡大経営からリスク管理へ；ＡＬＭの組織的対応；銀行戦略の決定）
第４章 ＡＬＭの第一線業務の応用（営業店マネジメント；大企業法人取引の応用；戦略的ＡＬＭに求められる機能）
