出版社内容情報
福祉は「しあわせ」やあらゆる面での「ゆたかさ」を意味する言葉です。そして、すべての国民に最低限の幸福と社会的な援助を提供するという理念を指すものでもあります。本書では、この「福祉」と「防災」とをつなぎ合わせて考えることで、日常の生活から災害などの発生による非日常の場面まで、すべての人にとって共通するしあわせやゆたかさを基調とした「福祉防災」について考えてみたいと思います。災害が発生したときに力を発揮するのは、平時からの取り組みです。本書では、普段から備えておかなければならないこと、意識しておかなければならないことなどを示しています。
目次
1 過去の震災から学ぶ(世界津波の日;稲村の火―共助の力 ほか)
2 防災を学ぶ(「防災」について考える;「避難場所」と「避難所」の違いを知る ほか)
3 つながりの大切さを学ぶ(自助と共助を考える;公助の役割について考える ほか)
4 これからの防災を考える(大規模災害に備える;災害ボランティアについて考える ほか)
5 福祉防災の時代(「ふくし」とはなにか;超高齢社会の防災 ほか)
著者等紹介
野村恭代[ノムラヤスヨ]
大阪公立大学都市科学・防災研究センター/大学院現代システム科学研究科教授。帝塚山大学講師、関西福祉科学大学講師、大阪市立大学大学院生活科学研究科准教授を経て、2022年度より現職。人間科学博士(大阪大学)。専門社会調査士、社会福祉士、精神保健福祉士。2019年、居住福祉賞(日本居住福祉学会)受賞。2018年10月からは、防災やつながりをテーマにした番組「ハートフルステーション」YES‐fmのパーソナリティをつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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