内容説明
本書は、科学を専攻しオゾンの応用開発を目的に企業に入った者が、一人で世界各地の水道を調べ歩いた記録である。誰もが人権として得ることができる「水と空気、太陽」、その「水」について世界25箇国をまわり、ここに主要都市63箇所の状況をまとめた。
目次
1 明日の水道に向けて(世界の水道水を高感度に簡易分析(ドイツにおける水源と処理工程)
水道水の蒸発残留物の簡単な測定(軟水から硬水まで、示差屈折率で分析する) ほか)
2 ヨーロッパ(ロンドン(オゾン、粒状活性炭と緩速ろ過の組合せ)
ケンブリッジ郊外(表流水にオゾンと粒状活性炭、地下水にイオン交換樹脂) ほか)
3 アメリカ(オークランド(異臭味除去が主体のオゾン処理)
サンフランシスコ(前オゾン処理導入による水質改善) ほか)
4 アジア、豪州(ソウル(市民参加による水質評価委員会で水質を管理)
大邱(フェノール汚染事故によりオゾン、生物活性炭の導入) ほか)
5 記録(ボトルウォーター(一九八七年の国際オゾン会議に際して)
チェルノブイリ原発事故(浄水処理による放射能変化) ほか)
著者等紹介
海賀信好[カイガノブヨシ]
1972年東京理科大学大学院理学研究科博士課程修了/理学博士。1973年東京芝浦電気株式会社、重電技術研究所入社、水処理技術・オゾン応用・材料技術担当。1984年株式会社東芝官公システム事業部水道技術担当、ヨーロッパの水道事情調査。現在、株式会社東芝社会インフラシステム社公共システム技術第一部(2000年より、埼玉県環境科学国際センター客員研究員)。日本化学会、日本水環境学会、水質問題研究会、公共設備技術士フォーラム、日本医療・環境オゾン研究会に所属、国際オゾン協会理事、日本景観学会理事、日本オゾン協会運営幹事、グリーンケミストリーサービス協会学術委員
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