内容説明
本書は、関東・甲信越の地理的水環境を含めた古来からの人間と水、産業と河川や湖沼とのかかわりを取り上げ、さらに流域が一体となった現在の水利用における相互協力について述べた。さらに、過去における水環境問題の反省から、開発の現状、開発に伴う水環境の変遷を取り上げ、水環境の面から環境保全に寄与している各地での水環境改善への取組みも取り上げている。
目次
1章 自然と水環境(諏訪湖;中禅寺湖 ほか)
2章 歴史の中の水文化(江戸時代の上水道と下水道;玉川上水と江戸文化 ほか)
3章 関東・甲信越における水利用(水供給の現状と上下流の協力;東京の水循環)
4章 開発と環境の問題(足尾鉱毒事件にみる公害と対策;多摩川水系の開発と河川環境 ほか)
5章 水環境保全(都市河川の多自然型川づくり―生き物の多様性評価と河川計画を考える;水環境教育の目指すもの ほか)