出版社内容情報
「日本には優れた橋があるのに,その橋の設計思想を語る本が少ない―」そんな声に応えようと,橋梁建設事業に関わる実務者と研究者の8名が自分の言葉で橋づくりを語りました。重要なのはコンセプチュアルデザイン。橋の構造芸術を目指す楽しさを広く伝えます。
【推薦のことば】
「橋は文明が勝ち得た偉大な技術であると同時に文化だ。だから、美しい橋は人を幸せにする。美しい橋は人の人生を彩る。そんな橋の作り方がここには書かれている。」 (建築家・東京大学名誉教授 内藤 廣)
【主要目次】
序章
第1章 橋は文化を創る
第2章 力学と設計の基本
第3章 つくり方から橋をデザインする
第4章 未来を拓く設計を目指して
第5章 価値の再発見
第6章 橋のコンセプチュアルデザイン
終章
目次
第1章 橋は文化を創る
第2章 力学と設計の基本
第3章 つくり方から橋をデザインする
第4章 未来を拓く設計を目指して
第5章 価値の再発見
第6章 橋のコンセプチュアルデザイン
著者等紹介
藤野陽三[フジノヨウゾウ]
1949年東京生まれ。ウォータールー大学(カナダ)博士課程修了。Ph.D.、東京大学地震研究所、筑波大学構造工学系を経て東京大学工学部に。その後、横浜国立大学上席特別教授を務め、現在は城西大学学長、東京大学・横浜国大名誉教授。2007年紫綬褒章受章、2019年日本学士院賞受賞。専門は橋全般だが、特に風や地震による振動に対する制御、モニタリング
畑山義人[ハタヤマヨシヒト]
1954年北海道生まれ。東京理科大学理工学部土木工学科を卒業。清水建設に入社し、設計部にゼネコン初の景観デザイン部署を開設。その後ドーコン、JR東日本コンサルタンツに勤務し、現在札幌市に在住。東京工業大学、北海道大学、東京理科大学等で構造デザイン分野の非常勤講師を兼務。技術士(建設部門)。専門は橋梁と景観デザイン
佐藤靖彦[サトウヤスヒコ]
1967年北海道生まれ。北海道大学大学院工学研究科土木工学専攻博士後期課程を修了。北海道大学助手、デルフト工科大学客員研究員、北海道大学准教授を経て早稲田大学教授。博士(工学)。土木学会や道路協会の委員として各種設計基準の作成に従事。2020年と2003年に土木学会吉田賞、2013年にセメント協会論文賞、1996年にコンクリート工学協会論文賞を受賞。専門は、コンクリート工学、構造工学
久保田善明[クボタヨシアキ]
1972年京都府生まれ。石川島播磨重工業(現IHI)、オリエンタルコンサルタンツに勤務後、京都大学大学院博士後期課程を修了。京都大学准教授を経て富山大学教授。博士(工学)。技術士(総合技術監理部門、建設部門)。専門は、橋の計画と構造、景観デザイン、公共調達制度、都市計画、コンパクトシティ政策など。2020年に日本デザイン学会論文賞受賞
松井幹雄[マツイミキオ]
1960年大阪府豊中市生まれ。大阪大学大学院を修了、橋梁メーカーを経て大日本コンサルタントに入社。1987年、企業内起業を標榜し景観デザイン室開設を企画・実現。当初2年間は柳宗理氏にアドバイスをいただきながらデザイン哲学を学び、以降30年にわたり土木デザインの実践に邁進。現在、大日本コンサルタント執行役員技術統括部副統括部長。橋梁を得意とする土木設計家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。