内容説明
海岸工学がどのような背景で1950年に誕生したか、その後どのように発展してきたか、実務家の視点で技術知見の変遷を紹介します。海外で普及していながら国内ではあまり使われない研究成果や、逆に日本の優れた技術でありながら海外での認識が低い知見についても指摘しています。11項目のコラムには、著者の見聞に基づく防波堤の被災事例など興味深い話が掲載されています。海岸工学を学ぶ学生や、今後の研究方向を探る研究者・技術者必読の書です。
目次
第1章 海岸工学前史
第2章 海岸工学の誕生と発展
第3章 技術基準・設計指針等における技術内容の変遷
第4章 波浪推算と波の統計的性質
第5章 波の変形
第6章 耐波構造物の設計
第7章 高潮・津波対策施設の設計
第8章 海浜変形とその対策
第9章 波浪に関する水理模型実験と数値計算手法
第10章 工学研究に関する雑感―あとがきにかえて
著者等紹介
合田良實[ゴウダヨシミ]
1935年2月に札幌市に生まれる。1957年3月に東京大学工学部土木工学科を卒業し、4月に運輸省入省。1967年5月に港湾技術研究所水工部波浪研究室長。1973年12月に防波堤の設計波圧に関する港研報告を発表。1975~76年不規則波に対する耐波設計の一連の研究を発表。1980年6月に港湾技術研究所水工部長。1986年5月に港湾技術研究所長。1988年3月に極値波高解析の港研報告を発表し、4月に横浜国立大学工学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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