内容説明
ロックメカニクス（岩盤力学）は、岩盤や地山として地殻に存在する自然物をそのまま原位置で取り扱おうとする際に生じる様々な工学的問題を対象とする学際的な学問である。本書は、日本材料学会岩石力学部門委員会を主体とする新進気鋭の研究者・技術者によって執筆された工学部学生および若手技術者向けのロックメカニクスの入門書である。もちろん、ロックメカニクスに関連の深い周辺分野の技術者・研究者への解説書でもある。岩盤力学の基礎理論、岩盤の工学的特性、調査・計測および評価・解析手法に関する基本事項に加え、岩盤不連続性の評価・解析ならびに岩盤構造物設計についての最新の研究成果や新たな視点を交え、設計・施工への応用にも触れながら、ロックメカニクスの基本から応用までバランスのとれた解説を行っている。
目次
ロックメカニクスとその応用
地殻の構成と地質調査
ロックメカニクスに必要な基礎理論
岩石の力学特性
岩盤の力学特性と評価
岩盤不連続性の評価と不連続性岩盤の力学
岩盤の水理特性
岩盤構造物の設計論
トンネル
地下空洞
大型構造物
岩盤斜面
