目次
一般臨床において自己炎症性疾患をどう疑うか?
発熱を主徴とする自己炎症性疾患を分類する
家族性地中海熱から考える
家族性地中海熱の治療の実践
家族性地中海熱のvariationについて
発熱を主徴とするが、コルヒチンが効かない自己炎症性疾患
発熱が主徴とならない自己炎症性疾患
自己炎症性疾患の近縁疾患・類似疾患
自己炎症性疾患の治療に関連する問題点―“治療motivation”について
自己炎症性疾患における心理社会的な側面について〔ほか〕
著者等紹介
國松淳和[クニマツジュンワ]
医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科医長。2003年日本医科大学卒業。日本医科大学付属病院で初期研修。2005年国立国際医療センター膠原病科。2008年国立国際医療研究センター国府台病院内科(一般内科・リウマチ科)。2011年国立国際医療研究センター病院総合診療科。2018年4月より現職。日本内科学会総合内科専門医。日本リウマチ学会リウマチ専門医。専門分野は、一般内科診療、不明熱・不明炎症診療、自己炎症性疾患の臨床(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Iwata Kentaro
4
なかなか読めていなかった本。これはすごい。ここ数年に読んだ本で臨床現場で役に立ちかつ新たに勉強になる、という意味ではマイベスト。とても勉強になりました。文章の細かいところに洞察の深さが感じられる。繰り返す、これはすごい。診断学勉強したい人、必読。2019/03/22
Kazunobu Sawai
0
痛みや熱で悩む患者は毎日のようにやってくる。また、不定愁訴?と思いたくなるような頭痛、腰痛、腹痛たち。これらの「炎症」のゲシュタルトを捉えることで、隠れた自己炎症疾患にたどり着くかもしれない。診断はつかなくとも、より患者に近づいたケアの可能性に開かれる。そのように著者は我々に期待していると感じた。2023/02/02