出版社内容情報
《内容》 医薬研究者にとって最も統計学の知識が必要なのは,研究をデザインするとき,すなわち研究を始める前である.
本書は,小規模な研究,たとえば,患者のデータ(カルテなど)をまとめて論文にしたい臨床医,医師と共同研究をする製薬会社の研究者,あるいは,食べ物と健康の関係をさぐる栄養士などを対象にした入門書.
とある海辺の病院に赴任した臨床医Aさんが論文作成を思い立ち,研究デザインをしていく過程をシミュレーションしながら,基礎知識を学べるよう配慮した.
《目次》
はじめに
1 研究仮説を設定する
2 研究の型を知る
3 対象を決める
4 研究目的に合った観察,測定項目を選ぶ
5 バイアスを避ける工夫をする
6 統計手法を選ぶ
1 記述統計
2 区間推定
3 統計学的仮説検定
A. 回帰分析および関連の手法
B. 群間比較に用いられる手法
7 交絡因子を調整する
1 共分散分析
2 重回帰分析
3 マンテル・ヘンツェルの検定
4 多重ロジスティック回帰
8 特殊な研究デザイン
1 生存分析
2 薬剤の併用
3 診断テスト
9 検出力を確保する
10 論文投稿に備える