出版社内容情報
介護保険のサービスを提供する事業者や利用者に対する調査をもとに、介護サービスの現状と問題点、産業としての可能性をマクロミクロ両面から分析した本格的研究。
内容説明
本書は、介護サービスを提供している事業者や利用者に対する調査などをもとに、介護サービスの現状と問題点、産業としての可能性をマクロ・ミクロの両面から経済学的に分析し、政策提言を行うものである。第1部では、介護サービス産業としての将来性をマクロの側面、特に潜在的雇用吸収力に注目して論じている。第2部では、居宅介護サービスの需要と供給をミクロ経済学的視点から分析している。第3部では、居宅介護の担い手であるホームヘルパーの供給行動と介護サービスの質に関して分析している。
目次
介護サービスの経済分析
第1部 介護サービスのマクロ分析(介護サービスの国際比較と地域間比較;介護サービスにおける公的部門の役割と公的支援の重要性:オーストラリアの介護サービス産業;介護サービス産業の潜在的雇用吸収力とホームヘルパーという職業)
第2部 介護サービスのミクロ分析(公的介護保険下での介護事業者の分析;公的介護保険における介護サービス需要の価格弾力性の推定:意思決定者の相違を考慮した推定)
第3部 ホームヘルパーの行動分析と介護サービスの質(ホームヘルパーの労働供給:登録ヘルパーのケース;訪問介護サービス実施時に迷ったヘルパーの行動分析;介護サービスの質向上への取り組みに関する分析)
著者等紹介
下野恵子[シモノケイコ]
神戸商科大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。現在、名古屋市立大学大学院経済学研究科附属経済研究所教授
大日康史[オオクサヤスシ]
同志社大学大学院経済学研究科博士課程中退。経済学博士。現在、大阪大学社会経済研究所助教授
大津広子[オオツヒロコ]
名古屋市立大学大学院経済学研究科修士課程修了。経済学修士。現在、岐阜大学医学部看護学科教授
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