出版社内容情報
本書は初学者の方々が超電導の概要を学び、さらに実験や解析を行う際に何を行い、得られたデータのどこに着目すればよいのかを知るための「入門書」です。
・超電導とはどのようなもので、何が重要なのか
・超電導状態を記述する方程式はなぜそのような形になり、どのような計算を行うのか
・実験や解析結果に対してどのような軸でグラフを書き、どこに注目するのか
などの初学者が躓きやすい部分を丁寧に詳述。
マクスウェル方程式の展開や計算過程、COMSOLを用いた解析手順を1つ1つ図で示しながら解説するなど、超電導研究への第一歩に相応しい書籍です。
目次
第1章 超電導概論
第2章 超電導材料を用いた実験
第3章 超電導電磁現象のモデル化
第4章 永久磁石の電磁界解析
第5章 バルク超電導体内に流れる電流密度の考察
第6章 n値モデルを用いたバルク超電導体の着磁解析
著者等紹介
寺尾悠[テラオユタカ]
1984年12月生。2008年3月山形大学工学部電気電子工学科卒業。2010年3月東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻修士課程修了。2013年3月同研究科同専攻博士課程修了。博士(工学)。2012年4月‐2013年3月日本学術振興会特別研究員DC2(東京大学大学院工学系研究科)、2013年4月‐2015年12月東芝三菱電機産業システム株式会社勤務を経て、2016年1月より東京大学大学院新領域創成科学研究科先端エネルギー工学専攻助教。主に超電導回転機を中心とした超電導応用機器及びバルク超電導体の電磁特性に関する研究に従事。低温工学・超電導学会、電気学会、日本航空宇宙学会、日本AEM学会、IEEE会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。