出版社内容情報
少子高齢化が続き将来に向け運転士確保が難しくなる中、人件費を抑制してサービスの水準を保っていく上で、自動運転の技術は大きな可能性を秘めています。そこで本書では、東急株式会社が進めてきた公共交通分野での遠隔型自動運転システムをベースとして、公共交通のシステムの自動運転化の技術と実証実験の成果、および今後に向けた課題などを共有します。併せて同じ東急グループの東京都市大学では、東急株式会社とも連携しながら公共交通の自動運転化に基づく未来都市生活のイノベーション戦略を研究してきました。呼び出し方式のオンデマンドバスや住宅街に入る超小型バスなど具体的な事例を通して、公共交通の自動運転の現状と意義も読者の皆様と共有します。
目次
第1章 地域公共交通の問題と課題(将来人口の変化とユニバーサルデザインのニーズ;路線バス事業の問題と課題;タクシー事業の問題と課題 ほか)
第2章 東急株式会社をはじめとした公共交通車輛の自動運転化の推進(自動運転技術を搭載した公共交通システムの動向;公共交通事業者が自動運転に着手する意義;遠隔監視・操縦型自動運転システムのメリット ほか)
第3章 公共交通車輛の自動運転化が創り出す都市生活の未来(電動車輛技術と自動運転技術の融合が創る未来都市;大都市部での自動運転式電動乗合車輛の有効な活用;郊外都市での自動運転式電動乗合車輛の有効な活用 ほか)
付録