現代ベトナム経済―刷新（ドイモイ）と経済建設

関口 末夫/トラン・ヴァン・トゥ【編】

勁草書房（1992/12発売）

• サイズ A5判／ページ数 232p／高さ 20X16cm
• 商品コード 9784326932528
• NDC分類 332.231
• Cコード C3036

出版社内容情報

ベトナム研究の第一人者，経済発展論の専門家，国際ジャーナリスト，ベトナム人の経済政策策定ブレインの執筆による幅広い現代ベトナム政治経済論。付・ベトナム年表・地図

目次

第１章　ベトナムの経済体制と経済発展段階
第２章　ベトナムにおける政策決定のメカニズム
第３章　工業部門の改革と発展
第４章　ベトナム農業の改革と発展戦略
第５章　ベトナムの経済発展メカニズムと「刷新」政策
第６章　ベトナムの貯蓄投資バランスと資本蓄積
第７章　ベトナムの対外貿易と外資導入
第８章　太平洋の政治経済環境とベトナムの経済発展
第９章　ベトナムの経済改革―プロセス、内容と評価
第１０章　ベトナムの市場経済移行における国家の役割
第１１章　ベトナムの社会経済発展戦略について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぴよぴよーーーーー]

２０年程前の専門書なのでそのつもりで読んだ。当時東西冷戦やカンボジア侵攻の影響で西側諸国からの援助や中国や東側列強からの援助が途絶え、加えて旧来の社会主義的経済構造に拘束されていたベトナムは市場経済や資本主義的経済への転換を求められた。その中で如何に農業や軽工業といった自国産業を守るとともに重工業や資源開発に於いて外国資本を誘致するか。即ち如何に国際経済に参入するかが論点とされた。当時から熱心な労働精神・豊富な資源・基盤となり得る諸工業という要因により発展が期待されたが２０年経った今はどう変わったのか。

2017/10/24