出版社内容情報
本書では統計学の解析法を使って結論を引き出した後についてくる、「後ろめたさ」や「モヤモヤ感」が何に起因するのか、その要因を探っていく。「科学哲学」を使うことで、統計解析ソフトのブラックボックス化した中身について数式を極力使わずに詳述。統計学の背後にある思考の枠組みまで掘り下げ、より深く統計学を理解することを可能にしている。統計的な仮説検定まで学んできた読者の学び直し、そして統計を使い始めた初学者にとっても理解力の向上につながる充実の一冊。
内容説明
「あっ」と驚く実話の数々、「えっ」とのけぞる逸話の連続―数理の裏側と論理の背後に隠れていた真実は一体なんなのか?世に見られる“未熟なデータサイエンス”のカン違いを、ものの見事に卓袱台返しする快著。
目次
1 統計学を使うときに抱く後ろめたさ:帰納推論(統計学的推論の中核は帰納;帰納の諸問題)
2 帰納がもたらす後ろめたさへの対応策(ポパーの反証主義による対応策;ベイズ主義による対応策)
3 統計思考にまつわるモヤモヤ感:誤差論的思考と集団的思考(アリストテレスの自然状態モデル;誤差論的思考;集団的思考)
4 帰無仮説有意性検定を使うときに抱くモヤモヤ感:有意性検定と仮説検定(検定理論の繰り返される誤解と誤用;フィッシャー流の有意性検定;ネイマン‐ピアソン流の仮説検定;フィッシャー流の有意性検定とネイマン‐ピアソン流の仮説検定の違い)
著者等紹介
森元良太[モリモトリョウタ]
北海道医療大学准教授。2003年3月慶應義塾大学大学院文学研究科前期博士課程修了。2019年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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