出版社内容情報
細胞膜システムが「計算機」になる?! 既存の計算機では難しいNP困難問題にも威力を発揮する驚きの計算機構を紹介。ナチュラルコンピューティング・シリーズとは・・・
「ナチュラル・コンピューティング:NC」は,物理学・化学・生物学・情報科学等に関する広範な知識やアイデアを用いて新しい計算理論や方式の開拓を目指す分野である.
第4巻は、細胞膜をモデル化する!
第4巻となる本書『細胞膜計算』では,細胞膜(システム)を使った計算機構の仕組みと可能性、応用などを論じる。
膜は細胞という「領域」を作り出し、その内外で起きる「化学反応」を各領域に制限する役割を持つほか、膜内外の物質の「輸送」を制御する。この「領域」「化学反応」「輸送」を、「プロセッサ」や「演算」などの概念に読み替えたものが細胞膜計算である。
本書では、この計算機構の数理的側面(どうやって計算するか、どんな特徴・可能性があるか)を解説するとともに、自然システムにこの計算を適用する試みや、既存の計算機では難しいNP困難問題等に威力を発揮することなどにも触れる。
1.なぜ細胞膜計算か
2.計算の理論に関する準備
3.膜計算の可能性――オブジェクト書き換え型
4.膜計算の可能性――輸送型Pシステム
5.膜計算の可能性――並列性を生かす
6.組織PシステムとスパイキングニューラルPシステム
7.Pシステムの応用1:光合成のモデル
8.Pシステムの応用2:膜アルゴリズム
西田 泰伸[ニシダ ヤスノブ]
著・文・その他
萩谷 昌巳[ハギヤ マサミ]
編集
横森 貴[ヨコモリ タカシ]
編集
目次
第1章 なぜ細胞膜計算か
第2章 計算の理論に関する準備
第3章 膜計算の可能性―オブジェクト書き換え型
第4章 膜計算の可能性―輸送型Pシステム
第5章 膜計算の可能性―並列性を生かす
第6章 組織PシステムとスパイキングニューラルPシステム
第7章 Pシステムの応用1:光合成のモデル
第8章 Pシステムの応用2:膜アルゴリズム
著者等紹介
西田泰伸[ニシダヤスノブ]
1978年京都大学理学部卒業。1983年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了理学博士(京都大学)、富士通(株)国際情報社会科学研究所。1993年中京大学情報科学部助教授。1994年富山県立大学工学部助教授。2007年富山県立大学工学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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