出版社内容情報
著者が長年取り組んできた議席配分の最適化を、アメリカを例に取りながら、数理に基づいて解決する方法を解説する。「1票の格差」の是正は簡単ではない!
議席配分の最適化を目指して!!
1票の格差を是正するためには、一般に比例方式がよいとされる。しかし比例方式でも、議席配分の算出には多くの手法があり、なかなか一筋縄ではいかない。
本書は、著者が長年取り組んできたこの問題をアメリカの議席配分を例に取りながら、数理に基づいて解決する方法を解説する。日本で使われるアダムズ方式の有用性についても問う。
「1票の格差」の数理的側面に関心のある読者には必読の書である。
第1章:アメリカの議席配分の歴史
第2章:除数方式
第3章:ハンティントンとヒル方式
第4章:ウェブスター方式への回帰
第5章:情報理論と議席配分
第6章:ベストな配分方式
第7章:わが国で使われるアダムズ方式
付録A:証明と解説
付録B:課題とヒント
一森 哲男[イチモリ テツオ]
著・文・その他
内容説明
アメリカ合衆国憲法は州の人口に比例して下院議員の議席を配分することを要求している。州内のすべての選挙区の人口が同じであれば、州の人口に完全に比例して議席を配分することは、州間には1票の価値に格差が存在しないことを意味する。しかしながら、完全比例は不可能なので、ここでの「人口に比例して」とは「可能な範囲で、できるだけ人口に比例して」と解釈されている。本書は、まさに、このことを議論している。すなわち、人口に比例して議席を配分するにはどうすればよいのか?この問題は、アメリカだけの問題ではなく、代議制を採用するどの国にも共通の普遍的な問題である。
目次
第1章 アメリカの議席配分の歴史
第2章 除数方式
第3章 ハンティントンとヒル方式
第4章 ウェブスター方式への回帰
第5章 情報理論と議席配分
第6章 ベストな配分方式
第7章 わが国で使われるアダムズ方式
付録A 証明と解説
付録B 課題とヒント
著者等紹介
一森哲男[イチモリテツオ]
大阪大学工学部卒業。大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了(工学博士)。大阪工業大学情報科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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