目次
1章 研究の目的と背景
2章 海外の動向と先行事例
3章 知的障害者を対象とした図書館と本についての調査
4章 知的障害者のための合理的配慮の事項
5章 公共図書館における合理的配慮の実践事例
6章 知的障害者支援のための読書サポート講座
7章 今後にむけての取り組みと課題
資料編
著者等紹介
藤澤和子[フジサワカズコ]
同志社大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程修了、博士(教育学)。京都府教職員(言語障害通級指導教室、特別支援学校等)を経て、大和大学保健医療学部教授。専門は言語コミュニケーション障害学、特別支援教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ふじ
14
2016年に、知的障害者への合理的配慮が法整備されたことに伴って実施された事業報告の側面が強い本。そのため、実践的要素は少ない。以下ためになったこと。LLブックやDAISYといった専用資料だけでなく、コミックや鉄道や芸能など一般図書の中で好まれる資料が分かり良かった。サインや利用案内としてのピクトグラムの活用や、多様な利用者がいることへの理解を促進するポスター掲示も使えそう。唯一、問題行動への対処法(他の利用者との板挟みも含む)といった、生身の人対人のコミュニケーションへの言及がほぼ無かったのが残念。2023/05/05