出版社内容情報
地盤を恒久的に固める薬液注入工法の技術開発の成果をまとめる。液状化対策に大変効果があり、東日本大震災でも実証された。 地盤改良技術の一つに、地中の土粒子の間に薬液を注入して地盤を固結する「薬液注入」という手法がある。技術の発展を経て、現在では液状化対策工をはじめとする本設工にも対応可能となった。これが「恒久グラウト本設工法」である。
本書は、30年以上にわたり本工法を研究開発・改良してきた著者らによる解説・実務書である。これまでの研究開発の持続的流れと、最近の施工の実際、今後の新規市場への発展について、「材料・工法・環境」を柱としてまとめている。
第1 章 総論
第2 章 薬液注入工法
第3 章 シリカ系グラウトの長期耐久性
第4 章 恒久グラウト・本設注入工法のコンセプトと本設注入試験センター
第5 章 恒久グラウト
第6 章 環境保全性
第7 章 恒久グラウト注入工法の種類と特徴
第8 章 薬液注入による固結土の耐震的性質と活性複合シリカを用いた改良土の液状化強度と改良効果の確認
第9 章 恒久グラウト注入工法による液状化対策工の設計施工と品質管理
第10 章 東日本大震災における活性複合シリカコロイドを用いた急速浸透注入工法施工地盤の追跡調査報告
第11 章 恒久グラウト施工事例
第12 章 新規技術への応用
米倉 亮三[ヨネクラ リョウゾウ]
東洋大学 名誉教授
島田 俊介[シマダ シュンスケ]
強化土株式会社 代表取締役社長
地盤工学会名誉会員・土木学会フェロー
目次
総論
薬液注入工法
シリカ系グラウトの長期耐久性
恒久グラウト・本設注入工法のコンセプトと本設注入試験センター
恒久グラウト
環境保全性
恒久グラウト注入工法の種類と特徴
薬液注入による固結土の耐震的性質と活性複合シリカを用いた改良土の液状化強度と改良効果の確認
恒久グラウト注入工法による液状化対策工の設計施工と品質管理
東日本大震災における活性複合シリカコロイドを用いた急速浸透注入工法施工地盤の追跡調査報告
恒久グラウト施工事例
新規技術への応用
著者等紹介
米倉亮三[ヨネクラリョウゾウ]
1950年東京大学第一工学部土木工学科卒業。2003年地盤工学会技術開発賞受賞「恒久グラウトと注入技術」。現在、東洋大学名誉教授
島田俊介[シマダシュンスケ]
1961年東京大学農学部卒業。1970年技術士(建設部門、土質及び基礎)。1971年東京大学より“地盤珪化法の研究”に関して農学博士を授与される。1973年強化土エンジニヤリング株式会社設立。1994年土木学会フェロー会員。2003年平成14年度地盤工学会技術開発賞受賞「恒久グラウトと注入技術」。2008年平成20年度日本技術士会会長表彰受賞。2011年地盤工学会名誉会員。現在、強化土株式会社代表取締役社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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