出版社内容情報
デリバティブ価格理論の“至宝”
マルチンゲール・アプローチへの現実的なイントロダクション
まえがきより:本書はマルチンゲール・アプローチと呼ばれる,無裁定に基づくデリバティブのプライシング方法を,実務家向けに解説した本である.
マルチンゲール・アプローチは,単にデリバティブのプライシングのみならず,金融における数多くの問題の正確な記述と理解,そして解決に,実は欠かせないものになっている.このマルチンゲール・アプローチ本来の恩恵を行きわたらせたい,実務家には優秀なエンジニアではなく,まずは優秀なドライバーになって欲しい,と願って書いたのが本書である.
デリバティブ業務に携わる実務家に,“マルチンゲール・アプローチは使うだけならこんなに簡単で,実際の実務に大変役に立つ事に気付いて欲しい”,そして,“是非習得して日本の金融を強くして欲しい”,そんな筆者の長年の願いを込めて書いた本である.
内容説明
デリバティブ価格理論の“至宝”マルチンゲール・アプローチへの現実的なイントロダクション。無裁定に基づくデリバティブのプライシング方法を、実務家向けに解説した。
目次
第1章 マルチンゲール・アプローチによるBlack‐Scholes式の導出(市場の設定・表記;マルチンゲール・アプローチの概要;Black‐Scholesの世界への基本定理の適用 ほか)
第2章 エキゾチック・オプション(スプレッド・オプション;コンパウンド・オプション;クオント ほか)
第3章 フォワード・メジャーとその応用(債券価格とフォワード・メジャー;フォワード・メジャーによるプライシング;フォワード・メジャーへの変換 ほか)
著者等紹介
村上秀記[ムラカミヒデキ]
横浜国立大学成長戦略研究センター客員教授、経済学博士。元メリルリンチ日本証券マネージング・ディレクター。19年にわたる金利・為替デリバティブのトレーディング、及びストラクチャリングの経験を経て現職。1987年横浜国立大学経済学部卒業。2008年一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了。2012年横浜国立大学国際社会科学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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