内容説明
維新政府の陸軍建設というテーマに、直轄諸隊・対藩兵政策・用兵思想・軍紀形成・兵器統一などの問題毎に章立てをおこない、それぞれのテーマに多角的かつ実証的にアプローチし、維新政府による建軍構想の枠組みを明らかにする。
目次
1 維新政府の直轄部隊(直轄諸隊の編制概要;府県兵制度;辛未徴兵)
2 諸藩の兵制(維新政府の対藩兵政策;水戸藩の兵制;松代藩の兵制;丹後諸藩の兵制)
3 兵式統一と用兵思想(「兵式」の位相と邦訳教練書;兵式統一をめぐる試行;近代戦略理論の導入)
4 軍紀の形成(戊辰戦争期における軍紀;「軍律」の制定;「読法」と「誓文」)
5 小火器の輸入と統一(幕末維新期の輸入小銃;兵器統一への試行)
著者等紹介
淺川道夫[アサカワミチオ]
博士(学術)、軍事史学会理事・編集委員、日本大学国際関係学部准教授。昭和35(1960)年、東京に生まれる。日本大学大学院法学研究科(日本政治史専攻)博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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