内容説明
大自然に学び、大自然の霊威を体感する修験道が注目されている。役行者が祈り出したと伝えられる蔵王権現とは、そもそも神なのか、はたまた仏なのか。なにゆえ、かくも激しい忿怒の形相をしめすのか。本書によって、修験道の本尊たる蔵王権現の全貌が明らかになる。
目次
第1章 蔵王権現さま
第2章 役行者と修験道
第3章 吉野と金峯山
第4章 脳天さん
第5章 金峯山寺山主の遺訓法話
第6章 勤行要典
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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旅行の予習に。蔵王権現とは何か、修験道とは何かをわかりやすく解説してくれる。役行者という人も、金峰山寺の勉強で初めて知った。世の中には知らないことがまだまだたくさんあるなぁ。後半は法話があったり、勤行要典が載っていたりと本気すぎてついていけなかった(笑)2015/04/13
Mark
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先日、吉野山の金峯山寺の秘仏御開帳で三体の青い蔵王権現像を拝ませて頂いた。そのお姿に圧倒され、吉野の歴史に興味が湧きこの本に辿り着いた。 開基から1300年。役行者によって開かれたと伝わる金峯山寺蔵王堂は、修験道発祥の聖地。 明治政府の愚挙、廃仏毀釈で一旦は衰退したものの、大自然に自らを投ずることで道を会得するという思想は生き続け、現在も修験道は綿々と続いている。 後半は、現在は長臈である田中利典氏の法話。とても心にひびく教えをたくさん読むことができる。 修験道、および金峯山寺を知るにはよい一冊だと思う。2018/05/13