内容説明
ヒトラーとナチス・エリート達のスキャンダラスな関係。これまでほとんど知られることのなかった『総統下賜金』の実情とそれに群がったドイツ・エリート達の生態を暴く。
目次
1 下賜金と贈与の歴史
2 両大戦間期ドイツでの下賜金・補助金・贈与
3 戦時中の下賜金
4 月例の特別贈与
5 ヒトラーの気前よさの代表例
6 ニュルンベルク裁判での不正利得告発と回顧録での証言
資料
著者等紹介
守屋純[モリヤジュン]
1948年生まれ。現在桜花学園大学講師。専攻:国際関係史・軍事史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルナティック
6
ヒトラーが手にした自由裁量基金・・・そこからいわゆる「贈り物」をしていたのは、他の文献で知ってはいたが、これほど派手とは・・・ナチス党員だけではなく、国防軍人にも贈っております。金、物、土地・・・そんなことどの時代どの国にもあることだが、ちょっとどころか、大分派手にやっているのが、メインテーマかと。堅苦しい話題なので、文体も固め。読み始めて、ウ~ン困ったぞ的印象だったが、今は満足感あり。私的に国防軍の方々に馴染みがなかったのが敗因。ウ~ン、まだまだ知識が足らんわ・・・!2014/08/17
tekka
1
「党の高官やヒトラーの忠臣達への下賜金は、1943年からそれ以前にくらべて急激な増加を見ている。2月のスターリングラードでの降伏によって始まった前線の破局と軍事上の危機によって、自分の帝国の崩壊が間近となった1943年という危機の年に、いかにヒトラーが忠臣達を現金でもって、しっかりと自分に結び付けておこうとしていたか、ということを明瞭に示すものである。」2024/02/23
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