内容説明
千家俊信により出雲に伝えられた本居国学は、その後出雲大社・千家国造家を中心に明治初年までに大きく開花した。本書はその実態について歌学びを中心に分析し、はじめて出雲歌壇の存在を示した。近世後期歌壇・国学の研究に必備の書。
目次
第1章 出雲和歌史と千家俊信(出雲の和歌と国学の導入;千家俊信『延喜式祝詞古訓』について)
第2章 出雲歌壇の成立と展開(千家尊孫と『類題八雲集』;出雲歌壇をめぐる歌書と人物 ほか)
第3章 千家尊澄と国学(千家尊澄の著作解題;千家尊澄をめぐる人々)
第4章 富永芳久と出板活動(富永芳久宛河内屋茂兵衛書簡の一考察;富永芳久と出板書肆(紀州と京都))
第5章 地方の国学者から見た出雲歌壇(森爲泰と三河の村上忠順;資料、松江歌人関係資料(森爲泰書状 村上忠順宛) ほか)
著者等紹介
中澤伸弘[ナカザワノブヒロ]
昭和37年東京生まれ。國學院大學文学部文学科卒。そののち都立高校教諭勤続二十余年、教科は国語科。現在都立足立高校に在職。その間國學院大學文学部神道学科兼任講師、同大學日本文化研究所共同研究員など歴任。専攻は国語教育(古典分野)、国学史日本文化及び思想史、書誌学などに及ぶ。柿之舎(かきのや)と号す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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