内容説明
本書の特色とするところは、常に宮中、神宮及び神社相互の連関において祭祀の一体性を踏まえんとする著者の姿勢にあります。それは、第一編に収められた著者の祭祀に関する三大体験についての報告記によって明らかにされております。それとともに、第二編以降の論文によって著者の祭祀に対する視点の在り処はより明確なものとなり、神道儀礼の原点を探る大切な糸口を読者に明示しています。
目次
第１編 神道儀礼の原点
第２編 祭祀と祝詞
第３編 神道祭祀における饗の儀礼
第４編 祭祀氏族考
第５編 将門公奉斎と禍津日神論
著者等紹介
沼部春友［ヌマベハルトモ］
昭和１３年６月１１日須賀神社の社家に生まれる。国学院大学大学院文学研究科神道学専攻博士課程修了。国学院大学文学部副手・助手、同大学神道学資料室学芸員、同大学日本文化研究所研究員・国学院大学栃木短期大学教授等を歴任。現在、小山市鎮座、須賀神社宮司、国学院大学教授、神社本庁祭式講師・教学委員・神社祭祀関係規程検討委員会委員、関東地区教化講師、神道宗教学会理事、儀礼文化学会評議員。著書に『神道祭式の基礎作法』（みそぎ文化会）、『神社祭式行事作法教本』（共著、国大祭式教室）、『神道―日本の民族宗教―』（共著、弘文堂）その他
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