出版社内容情報
《内容》 最大酸素摂取量(Vo2max)は、今日では老若男女の体力や健康の重要な指標としての意味をもつようになってきた。日常生活の中で疲労を感じないで高い水準で仕事に集中したり、各種のスポーツに興じるためにはそれなりの最大酸素摂取量をもつことが、余裕をもって運動ができることを保証するからである。それは人々の生活に豊かさと潤いを与え、人生のperformanceを高めてくれる。最近では最大酸素摂取量が25mL/kg・分以下に低下すると生活習慣病を患う確率が一段と高まってくることが明らかにされている。最大酸素摂取量が大きいことが人生の豊かさと長さを保証することになる。最大酸素摂取量はperformanceを予測する指標となる。 今回の改訂では、インターバルトレーニングとコンティニアンストレーニングのVo2maxへの影響、骨とVo2max、高所トレーニングのVo2maxへの影響、持久性の作業能を決定する最高有酸素的ランニング速度(vVo2max)等々を加えた。新に動物のVo2maxの章を起こし、各章や表に最新の情報を多く取り入れた。 《目次》 1章 Vo2maxの研究の始まり2章 Vo2maxの測定-直接法- 1.測定上の問題点 2.Vo2maxの求め方 3.Vo2maxの評価基準 4.Vo2max測定のための負荷方法 5.運動様式の相違にみられるVo2maxの比較 6.活動筋量の相違にみられるVo2maxの変動 7.知的障害者のVo2max測定 8.Vo2maxの単位の表示3章 Vo2maxの測定-間接法- 1.歴史的背景 2.Vo2max推定の原理とその特性 3.Vo2max推定法の種類 4.Vo2maxの問題点4章 競技記録(performance)とVo2max 1.競技スポーツのperformanceのVo2max 2.陸上中・長距離 ・マラソンの記録とVo2max 3.競技記録とVo2max 4.競技記録とvVo2maxの持続時間5章 運動選手のVo2max 1.スポーツ選手のVo2maxを比較する上での問題点 2.スポー ツ種目別のVo2max 3.個人のVo2max6章 遺伝とVo2max 1.遺伝関与率とVo2max 2.HeritabilityとTrainability 3.Vo2maxと家族との関係 4.最近の遺伝子に関する研究7章 全身持久性トレーニングとVo2max 1.持久性トレーニング研究のプロローグ 2.持久性トレーニングとVo2maxの改善 3.インターバル・トレーニングとコンディニュアス・トレーニングによるVo2maxの改善 4.オーバートレーニングとVo2max 5.持久性トレーニングの体重とこころへの影響8章 ディ・コンディショニングとVo2max 1.bed restとVo2max 2.detrainingとVo2max 3.テーパリングとVo2max9章 Vo2maxからみた体力評価 1.行動体力としてのVo2maxの体力区分 2.健康度の指標としてのVo2max10章 民族と加齢からみたVo2max 1.Vo2maxの民族比較 2.加齢とVo2max11章 労働とVo2max 1.職種とVo2max 2.労働の条件12章 環境条件とVo2max 1.低酸素とVo2max 2.高酸素とVo2max 3.酸素以外のガスとVo2max 4.温度変化とVo2max13章 からだのコンディションとVo2max 1.疾病とVo2max 2.疲労とVo2max 3.生体リズムとVo2max
内容説明
本書は、これまでの内外のVo2maxに関する研究を集大成したものである。
目次
Vo2maxの研究の始まり
Vo2maxの測定―(直接法;間接法)
競技記録(performance)とVo2max
運動選手のVo2max
遺伝とVo2max
全身持久性トレーニングとVo2max
ディ・コンディショニングとVo2max
Vo2maxからみた体力評価
民族と加齢からみたVo2max
労働とVo2max
環境条件とVo2max
からだのコンディションとVo2max
生活習慣とVo2max
血液とVo2max
薬とVo2max
動物のVo2max
Vo2maxの決定因子と制限因子
著者等紹介
山地啓司[ヤマジケイジ]
1942年香川県生まれ。1973年東京大学大学院教育学研究科単位取得満期退学。現在富山大学教育学部教授。教育学博士
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