出版社内容情報
《内容》 近年,交通機関の多様化,栄養の過剰,運動の不足など生活環境の変動から,学童,生徒の体格が良くなってきているにもかかわらず,体力の向上がみられないこと,中高年者では体力の維持の難しさ,さらにはいわゆる生活習慣病の予防などの手段の1つとして,日常生活以外に運動を行うことの必要性が論じられてきている. 一方,各個人はもとより国内的にも国際的にもスポーツが奨励され,その交流も盛んになっている現在,スポーツに対する医学的アプローチが重要であることは論をまたない. 本書の特徴とするところは,運動・スポーツによる体内の生理学的,臨床医学的な変動を多角的に捉え,その最新知識を取り入れるとともに,各項目の視覚的理解を促すことを目的として,できうる限り多くの簡明な図表を取り入れることに努力したことにある. 運動・スポーツの総合的なスポーツ医学の理解という点では,この教科の指導書,あるいは副読本として,十分その責を果たしうるものではないかと自負している. 《目次》 1部 ヒトのからだヒトのからだ-体力と健康管理2部 運動・スポーツと体内における反応体液・血液の働き/心臓・循環と運動/呼吸機能と働き/脳・神経系の働き/骨格筋の働き/内分泌(ホルモン)の働き/消化・吸収の働き/肝臓の働きと中間・エネルギー代謝/体温調節の働き/腎臓の働き/感覚(平衡機能)の働き/無酸素運動と有酸素運動/バイオメカニクス的な変動/精神・心理機能の変動/免疫機能の変動/女性と運動・スポーツ/疲労と休養3部 運動スポーツの対する体外条件の影響環境の変動/栄養学的な変動/トレーニングによる変動/性別・加齢による変動4部 運動・スポーツへの医学的アプローチ運動・スポーツのメディカルチェック/運動処方/スポーツ障害-内科系-/スポーツ障害-外科系-/運動療法/リハビリテーション/ドーピング5部 種目別スポーツに対するアプローチ陸上競技/バレーボール/テニス/卓球/体操/柔道/レスリング/サッカー/水泳/登山
内容説明
本書は、スポーツ・運動を医学的立場から、ヒトのからだをその全体像として捉え、従来の学問的な流れに沿った最近の知見を取り入れることを前提として、(1)ヒトのからだ全体の調節機構と健康管理、(2)基礎医学としての運動生理学的知識を基とした運動・スポーツに対する体内の対応、(3)運動・スポーツに対する体外条件としての環境、栄養、トレーニング効果と加齢などによる影響、(4)運動・スポーツへの医学的アプローチとしてのスポーツ障害・疾病の理解、内科的・外科的のスポーツ傷害とその医学的治療、運動療法の可能な疾病の理解とその処方、(5)各種目別スポーツからのスポーツ医学への要望と具体的なアプローチ、の5項目に分け、各部門の専門家50数名のご協力を得て、全体像としてのスポーツ医学の把握を企図したのである。本書の特徴とするところは、上述のように運動・スポーツによる体内の生理学的、臨床医学的な変動を多角的に捉え、その最新知識を取り入れるとともに、各項目の視覚的理解を促すことを目的として、できうる限り多くの簡明な図表を取り入れることに努力したことにある。
目次
1部 ヒトのからだ
2部 運動・スポーツと体内における対応
3部 運動・スポーツに対する体外条件の影響
4部 運動・スポーツへの医学的アプローチ
5部 種目別スポーツからのアプローチ
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- 和書
- 第三者委員会報告書30選