出版社内容情報
《内容》 本書は文字どおり「絵でみる講義ノート」であって,絵本の面白さが身上のテキストである.したがって肩肘張らず,話の組み立て方によっては順序を変えたり飛ばしたり,行ったり来たり立ち止まったりと,自在に利用して頂きたい.そして,一人でも多くの学生諸君から「バイオメカニクスは楽しくて好きだ」と言ってもらえれば本望である.~改訂のことばより~ 《目次》 序章 スポーツバイオメカニクスとは目的,用語,定義,基礎と応用,近接領域との関係,バイオメカニクスにおける2つのアプローチ,研究の糸口1章 バイオメカニクスの基礎 1.“エンジン”としての筋(1)筋の種類と構造(2)筋収縮による力の発生(3)筋収縮の様式(4)筋力とその伝達(5)筋収縮の力・速度・パワー2.エネルギー供給(1)エネルギー供給のメカニズム(2)エネルギー供給の限界3.運動の司令と調節機構(1)神経系の構成(2)反射による調節(3)意志による調節と反射化4.からだの構造と運動(1)骨格系(2)筋系(3)からだの軸(面)と肢運動 5.運動と力学の法則(1)運動の3法則(2)質量と重量(3)力と速度の合成・分解(4)運動量と力積(5)力学的エネルギーと仕事2章 バイオメカニクスの実際 1.立つ(1)立位姿勢(2)立位姿勢と脊柱湾曲(3)良い姿勢とは(4)姿勢の調整(5)姿勢の安定性と重心(6)身体重心を求める2.歩く(1)歩行サイクル(2)重心移動(3)角運動量(4)地面反力(5)歩行の力学的エネルギー(6)歩行の筋活動とエネルギー消費3.走る(1)疾走スピードとストライド,ピッチ(2)疾走能力の発達(3)疾走のキック力と力学的エネルギー(4)疾走の関節トルクとパワー(5)等速度走の効率4.跳ぶ(その1)-高く跳ぶ-(1)高跳びの力学(2)反動動作の効果(3)ドロップジャンプ(4)筋肉のバネ作用(5)走高跳び(6)棒高跳び5.跳ぶ(その2)-遠くへ跳ぶ-(1)立幅跳びのキック力と速度(2)走幅跳び6.投げる(1)砲丸投げの力学(2)砲丸投げの2投法(3)一流砲丸投げ選手の測定成績(4)ハンマー投げ(5)槍投げ(6)ボール投げ(7)正確に速く投げる(8)バスケット・ボールのシュート(9)相手を投げる7.打つ(1)竹刀で打つ(2)手で打つ(3)拳の固さと衝撃力(4)打撃の“鋭さ”と“重さ”(5)ボールを打つ(6)打撃の効果(7)ボールの回転と偏向(8)回転による揚力と飛距離8.蹴る(1)蹴る動作(2)サッカーのキックとボールスピード(3)キック運動の効率9.泳ぐ(1)浮く(2)人体水抵抗(3)水泳スピード(4)水中牽引力(5)推進力の発生(6)手のかきによる推進(7)クロール泳の筋活動(8)バタ足の巧みさ10.滑る(1)推進力(2)空気抵抗(3)雪の抵抗(4)スキーのターン(5)滑りのメカニズム(6)スケート滑走11.回転運動(1)回転力(トルク)(2)慣性モーメント12.自転車のペダリング(1)自転車のギアシステム(2)ペダルの踏力とトルク国際単位系(SI)