出版社内容情報
《内容》 本書は、虎の門病院に就職して1年間無我夢中で過ごしてきたナースが、自分が行ってきた看護や自分のあり方で気になっている部分を正直に、そして赤裸々に表現したものである。さらに、その事について真摯に、そして客観的に振り返りを行い、より良い看護を実践するために自らの成長に必要な課題を明らかにしているものである。 様々な体験を放置せず、新たな学びをする機会を得たと認識する必要がある。すなわち、その時の自分の行動を分析したり、あるいは患者の立場になってその場面を分析し、何故そのような自体が生じたのかを明らかにすること、そして、その事態を避ける、あるいはより良い状況にもっていくための改善策を考えることが、ナースにとって何より学びになると考えている。 若い方に限らず、病院や地域、学校など様々な施設で仕事をされているナースの方々も、多かれ少なかれ同様の体験をしてこられていると思う。当時を思い起こしながら、目を通していただけること願っている。~序文より~ 《目次》 虎ノ門病院における院内教育の概要レポート「看護における私の課題」について1.真の信頼関係を気づくとは/2.ある患者との出会いの中で気づかされたこと/3.不安の強い高齢者との関わりを通じて/4.一人の患者を通して振り返る私の看護のあり方/5.術後患者の苦痛と受容~死体腎移植後患者との関わりを通して~/6.患者理解の大切さと関わりについて/7.プライマリ・ナーシングの意義~ある患者との出会いから学んだこと~/8.患者,家族への心理的援助について考える/9.1年間の自分の看護を振り返って~N氏との関わりを通して学んだこと~/10.患者との関わりの中でナースが自己の感情をありのままに受けとめることの大切さ/11.患者のニードに応える看護を考える~ターミナル期にある患者との関わりから~/12.ターミナル期にあるK氏との関わりの中で自分を見つめ直す/13.患者の自尊心を尊重した日常生活援助について/14.わたしの中の「逃げの行動」/15.術後患者と接し,自己の関わりについて考える/16.受け入れ困難な患児と関わり見えてきた自分/17.S氏との印象場面から考察するわたし自身の考え方の狭さと患者に対する逃避的態度/18.患者の心の中に一歩踏み込むために/19.W夫妻との関わりから学んだ看護/20.告知をされていない人との関わりから学んだこと/21.私を知る~ありのままを受け入れることの大切さに気づいて~/22.患者理解のために自分を知るということ/23.ケアと信頼関係について学んだこと~ターミナル期にある患者からの学び~/24.看護における私の課題/25.患者とうまくつきあえない理由について考える/26.患者との関わり~自分主体から患者との相互作用のある関わりを目指して~/27.傾聴・共感的理解―患者の立場に立った看護とは~F氏との関わりを通して~/28.患者を理解するために自分自身を知る
目次
真の信頼関係を築くとは
ある患者との出会いの中で気づかされたこと
不安の強い高齢者との関わりを通じて
一人の患者を通して振り返る私の看護のあり方
術後患者の苦痛と受容―死体腎移植後患者との関わりを通して
患者理解の大切さと関わりについて
プライマリ・ナーシングの意義―ある患者との出会いから学んだこと
患者、家族への心理的援助について考える
1年間の自分の看護を振り返って―N氏との関わりを通して学んだこと
患者との関わりの中でナースが自己の感情をありのままに受けとめることの大切さ〔ほか〕