出版社内容情報
《内容》 本書の特徴は、化学・生物学を高校であまり学習してこなかった学生にも理解できることを目標に記述しています。また、人間の機能を生理学と生化学に分けて異なった学問として教育するのは理解に苦しむので、あえて初歩の臨床的知識を加えることでより生化学を理解できるように、そして生化学と密接な位置の栄養学の初歩も加えております。 《目次》 第1部 生化学入門1章 化学への招待状1.地球の化学組成と生物の化学組成2.生物体のできるまで3.無機化合物と有機化合物4.化学式の表わし方5.官能基とその化学式6.その他の化学結合7.水素イオン濃度8.緩衝溶液9.極性分子と無極性分子10.浸透圧2章 細胞生物学への入門1.生き物とはなんだろう2.「代謝回転」は生きている証拠だろうか3.典型的な細胞の構造4.細胞の増殖5.生体の膜の構造6.アポトーシス3章 生理化学への入門1.生理化学で学ぶ分野2.脳の生理化学3.呼吸器の生理化学4.循環器の生理化学5.生殖系の生理化学第2部 ヒトの体の構成成分4章 人体に含まれる水分1.水分の人体への出入り2.体液中の無機塩3.高齢者の水分量4.細胞内液と細胞外液5.血液の緩衝作用と浸透圧5章 タンパク質の構造と分類1.タンパク質を構成しているアミノ酸2.タンパク質の構造と研究3.体内のタンパク質6章 酵素の生化学1.酵素の命名2.酵素の分類3.触媒としての酵素4.酵素のはたらき5.血液中の酵素のはたらき6.酵素阻害剤の研究と補充療法7章 核酸の生化学1.核酸の研究の歴史2.核酸の構造3.核タンパク質の構造4.RNRの種類5.RNRポリメラーゼ8章 タンパク質の合成1.遺伝の暗号2.リボソーム3.タンパク合成の開始4.転写開始に影響するDNAの因子5.ペプチド鎖の伸長と終結6.トランスロケーション7.抗生物質の作用点8.翻訳後のプロセッシング9.組み替えDNAの技術10.組み替えDNA技術のフローチャート11.組み替えDNA用語の解説12.細胞分裂の周期13.遺伝子治療9章 アミノ酸の代謝1.アミノ酸転移と酸化的脱アミノ反応2.尿素サイクル3.アンモニアの排出4.炭素原子1個の移動に必要な化合物10章 糖質の生化学1.糖質の種類2.糖質の消化3.グルコースの吸収4.解糖系5.クエン酸サイクル6.TCA回路(クレブス回路)の解説7.呼吸鎖と電子伝達系8.高エネルギーリン酸結合?○Pの生成9.グリコーゲンの生成と分解10.五炭糖リン酸側路11.糖新生11章 脂質の生化学1.脂質の消化吸収2.脂肪酸3.脂肪酸の代謝4.脂質の種類12章 ステロイドとプロスタグランジン1.ステロイド2.プロスタグランジン第3部 臨床の生化学13章 ホルモンの生化学1.内分泌と外分泌2.ホルモンのはたらき3.副腎のステロイド・ホルモンのはたらき4.ペプチド・ホルモンとCyclic AMP5.その他のホルモン14章 消化器の生化学1.口腔での消化2.胃での消化3.膵液と腸液による消化4.消化管から吸収5.大腸内での発酵15章 血液の生化学1.血漿タンパク質2.血液の凝固のしくみ3.血液に含まれる物質一覧表16章 腎臓と尿の生化学1.糸球体での濾過2.尿細管での選択的吸収3.尿細管からの分泌17章 ヒトに必要な栄養素の生化学1.人体の所要エネルギーの測定法2.生活に必要なエネルギーの計算法3.国別の栄養所要量4.タンパク質所要量5.カルシウムの所要量6.アミノ酸の質の問題7.生活活動とスポーツのエネルギーの消費量8.ビタミン所要量9.ビタミンの化学構造18章 生化学と関係の深い疾病1.がんについて2.糖尿病について