内容説明
本物の教師を目指し、教えることに生涯を捧げた大村はまは2005年4月、98年間の生涯を閉じた。その少女時代がタイムカプセルを開けたように目の前に広がる。思わず引き込まれる、はま先生自らが語る教師になるまでのお話。
目次
序章 深い根に思いをはせて
第1章 家族の肖像
第2章 いつくしみ育まれて
第3章 広がる世界
第4章 学びの園、学びの師
第5章 寄宿舎暮らし
第6章 東京女子大時代
著者等紹介
大村はま[オオムラハマ]
1906年、横浜生まれ。1928年、東京女子大卒業。長野県諏訪高女に国語科教師として赴任。1938年より東京府立第八高女(現都立八潮高校)に勤務。戦後1947年、新制中学校発足を機に中学校に転じ、東京都内各地域の中学を歴任。この間、単元学習、ユニークな実践研究を重ねる。優劣を意識せず学習に熱中する数多くの子供たちを育てた大村教室の実践活動は、教育界内外に多くの刺激を与えた。1980年、大田区立石川台中学校教諭を最後に52年間に及ぶ教師生活に終止符を打ったが、その後も講演、執筆等を通して教育の実践活動への啓発を精力的に行い、2005年4月99歳を目前に亡くなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あべし
2
尊敬する大村はま先生の自叙伝。 大村はま先生がどんな子ども時代を送っていたのか。どうして、あのような考えに至ったのか。 その一端を学ぶことができました。 行動し、たくさんの人と出会い、多くの書物と向き合い、納得するまで議論する、という経験が、人を作っていくのだと思いました。 また、大村はま先生は、出会った人を大切にしていました。影響を与えた人たち一人一人の名前を覚えていて、〜先生から○○ということを学びました、というように。 私もまだ覚えています。再開した時に感謝ができるよう覚えていたいです。2022/10/02
Juonn Izuhara
0
著者がクリスチャンで、英語の教師になる可能性があったことが興味深い。2020/03/22