感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
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新刊コーナーから。ロシアで(当時はソ連)神学をまなんだ日本人女性による、亡き夫を偲ぶエッセイです。神父様と著者のエピソードもほほえましくて素敵ですが、東京もんにはおなじみのニコライ堂(東京復活大聖堂)をはじめ日本におけるロシア正教の歴史など大変勉強になりました。「聖なるルーシ」という正教の考えとロシアという国のあけぼのを学ぶことができる巻末のロシア正教史もわかりやすいです。また、キエフとモスクワの対立の歴史を宗教的側面から知ることができました。2023/01/23
沖縄電鉄社長
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ソ連時代に日本人学生と結婚し、妻の国に来日、20数年を過ごしたのち、同じ「ニコライ(宣教師・大主教。聖人)」が日本で正教会の働きをスタートさせた函館に眠るロシア人神父の生涯を、妻が証する一冊。 2017年に函館ハリストス正教会を訪れたのだが、拝観時間をわずかに過ぎていて、外から聖堂を眺めるにとどまった。間に合っていれば、生前のニコライ神父にお会いできたかもしれなかったのだが。2022/12/29