内容説明
高名な聖書学者がなぜ、アジア各国で無償の講義を続けてきたのか。祖国の現代史の膨大な債務を引き受け、「慰安婦」をはじめ侵略戦争の犠牲となった人々との真の和解を希求する著者が、訪問国での活動と思索を綴った記録。
目次
祖国の歴史を直視して―一日本人キリスト者学徒の旅
歴史の中の教会―韓国訪問を振り返って
五週間のインドネシア訪問を振り返って
二〇〇五年のシンガポール・韓国訪問を振り返って
八週間の香港滞在
五週間のフィリピン訪問について想うこと
私たちの中国への旅
七週間の台湾
五週間のボルネオ
『ビルマの竪琴』の国を訪ねて
バンコクの五週間
再び韓国とインドネシアへ
著者等紹介
村岡崇光[ムラオカタカミツ]
1938年広島市生まれ。東京教育大学(現筑波大学)英文科卒業、同大学大学院言語学科博士課程中退。1964年イスラエル政府給費生としてエルサレムのヘブライ大学に留学、聖書ヘブライ語文法に関する論文で1970年博士号(Ph.D.)取得。同年より10年間英国マンチェスター大学でセム語講師、1980年より11年間オーストラリアのメルボルン大学で中近東学教授としてセム語を講じる。1991年オランダのライデン大学ヘブライ語教授に就任、2003年に定年退職。現在、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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