内容説明
ユダヤ人は聖書をどう読んだか。ユダヤ人の聖書解釈である「ミドラシュ」とは何か。七十人訳では、死海写本では、マタイ福音書では聖書はどう読まれ、解釈されているか。ユダヤ教のラビたちは聖書をどう読んだか。ユダヤ学における現代随一の碩学ニューズナーが、実例を挙げながら、「ミドラシュとは何か」の問いに答える。
目次
第1部 ミドラシュとは何か(ミドラシュの三つの類型―敷衍、預言、譬;ミドラシュの三つの範囲―釈義、文書、過程 ほか)
第2部 古代ユダヤ教における二つの類型のミドラシュ(敷衍―七十人訳とタルグムにおけるミドラシュ;預言―死海写本におけるミドラシュ ほか)
第3部 事物が見かけと違う時(二重のトーラーのユダヤ教の正典的文書の中のミドラシュ;ミドラシュと創世記 ほか)