内容説明
聖書の時代に生きた人々は今日われわれが持っている「聖書」を持っていなかった。「聖典」に対する態度は、「聖書正典」が成立する前と後では大きく変化した。聖書の持つ権威とは何か?聖書の正典性とは何か?聖書批評学はどんな意味を持つか?聖書の解釈をめぐる今日の状況に鋭い洞察と分析をもって答える。挑戦の書。
目次
第1章 聖典(scripture)以前と聖典以後
第2章 教会における諸伝統間の論争―その中における聖書の権威と聖書批評
第3章 正典の概念とその現代的試み
第4章 正典をさらに考える―テクストの最終形態としての「正典」
第5章 現代聖書研究の精神的、知的基礎
付録(正典形成に関連して;さらに正典批評について)
-
- 和書
- 失敗しないデザイン