内容説明
「異端の始祖」と呼ばれるマルキオンは、「教会の改革者」か?それとも「新しい宗教の創設者」か?仮現論や様態論などのキリスト論、新約聖書正典の成立、グノーシス的諸概念の分析など、教理史研究に不可欠なハルナックのマルキオン研究。約100年前の著作にもかかわらず、現在でも読み継がれる古典的名著の待望の翻訳!
目次
第1章 導入―マルキオンのキリスト教宣教に関する宗教史的な諸前提と、彼が現れた当時のキリスト教世界の内的状況
第2章 マルキオンの生涯と影響
第3章 マリキオンの出発点―律法と福音、そして世界、律法、創造者からの救済
第4章 批評者にして修復者―マルキオン聖書
第5章 マルキオンの『対立命題』
第6章 マルキオンのキリスト教信仰と彼の宣教
第7章 救済される者たちの聖なる教会と生活の規範(典礼、組織、倫理)
第8章 マルキオン派教会の歴史―中心的な神学学派とアペレスの分派
第9章 カトリック教会成立に対するマルキオンの歴史的位置づけとその意義
第10章 教会史的および宗教哲学的考察によるマルキオンのキリスト教信仰
著者等紹介
津田謙治[ツダケンジ]
1976年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。京都大学博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科教授(キリスト教学専修)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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